敬老の日に/李慧娘
2021年10月15日 13:00 それぞれの四季 論説・コラム札幌には 6 つの分会があり、そのうち私が住んでいる平岡分会には北海道で唯一のウリハッキョがある。同胞たちも自然とここに集まり、今も学校を中心としたにぎやかな同胞コミュニティーがある。そんな平岡分会の役員に昨年から私も加わることになった。
分会役員は自分も含め6人。この 1 年半ほどは新型コロナの影響で分会モイムを正常に行えない状況が続く中で先日、分会で何かできることはないかといつも気にかけている副分会長が「高齢者のワクチン接種も済んだことだし 70 歳以上の同胞たちに敬老の日のプレゼントを配ろう!」という提案をした。
それに賛同した役員達は副分会長の車に乗り込み、花とお菓子のプレゼントを直接手渡しに同胞高齢者たちのお宅をまわった。緊急事態宣言中の突然の訪問にもかかわらず、ハルモニたちは笑顔で迎えてくれた。
「コロナが収まったら分会でまた集まりましょうね!」と行く先々で同胞たちを元気づけていた副分会長の姿が印象的だった。話上手で底抜けに明るい副分会長のおかげで、平岡分会はいつもアットホームで和やかな雰囲気に包まれている。
なにかと暗い話題が多い中、分会を盛り上げようと頑張る役員たちの姿に私も元気をもらった。コロナがおさまり、分会モイムが開催できる日が楽しみだ。(札幌市在住、朝鮮学校保護者)