強制労働資料、「不十分」/ユネスコが日本に「強い遺憾」
2021年07月14日 10:19 歴史 主要ニュース東京の産業遺産情報センターを視察
ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産センターは12日、2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」についての調査報告書を公開し、長崎県端島(軍艦島)に関する展示をめぐり朝鮮人労働者が強制労働させられたことについて理解を促す証言が「不十分」だとし、「強い遺憾」を表明した。これは、世界遺産登録時に朝鮮人強制労働を含む「歴史全体」を理解できるようにするよう勧告した決定を日本が履行していないことに対する見解で、ユネスコなど国際機関の調査で日本の勧告不履行と歴史わい曲が再確認された形だ。