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短編小説「道づれ」 2/キム・ビョンフン

2021年06月02日 13:11 主要ニュース 文化・歴史

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やがて発車のベルが鳴り響いた。

ちょうどそのとき、駅舎の方が急に騒々しくなったかと思うと、右手に大きなブリキ缶を下げ、左手に風呂敷包みをかかえたひとりの娘があわただしくホームの方に駆けだしてきた。その後ろから改札口の駅員がパンチを握ったままの手を大きく打ち振りながら追いかけてきた。

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