〈コッソンイ・繋 -統一への思い咲かせ―〉忘れられないオンニ(上)/李笑美さん(1992年、東京第6初中・中3)
2021年06月09日 09:00 主要ニュース 文化4.24教育闘争73周年に際して南朝鮮で出版された「コッソンイ」第3集「私たちは統一に走って行きます」には、1982年から2019年までの「コッソンイ」作文コンクール(主催=朝鮮新報社)入選作品のうち「統一」をテーマにした作品52編が収録されている。在日朝鮮児童らが時代ごとに描いた「統一」を、本紙編集局の日本語訳で紹介する。
私は異国の地、日本で生まれ育った在日朝鮮人3世です。私は朝鮮の言葉を話し、字を書けることを誇りに思っています。日本に生まれ、祖国について学ぶことができなかったオモニ(母)は、私を立派な朝鮮人に育てようと朝鮮学校に送ってくれました。
これまで私は、幾度も「朝鮮語を学んでよかった」と思う経験がありました。そのうちのひとつが、南朝鮮の卓球選手のヒョン・ジョンファオンニ(お姉さん)と出会い、朝鮮語で話した時のことです。
ジョンファオンニのことは、1991年、第14回世界卓球選手権大会に参加する「コリア」卓球統一チームが日本を訪れたときに知りました。「コリア」チームが女子団体戦で優勝したあの感動の日から1年ほど過ぎた今年、私は再びジョンファオンニに会ったのです。