短編小説「道づれ」 1/キム・ビョンフン
2021年05月31日 09:00 主要ニュース 文化・歴史今日から新しい企画として朝鮮民主主義人民共和国の短編小説をいくつか選んで連載を始める。解放後に創作発表された有名な作家の作品の中から、南朝鮮でも広く知られているだけでなく、在日同胞の間でも愛読され、かつ日本語に翻訳されているものに限定して紹介する。初回は金炳勲(キム・ビョンフン)(1929~2013)作「道づれ」を22回にわたって掲載する。(編集部)
去年、私が道党委員会総会を終えて帰路についたときのことである。
会議で決まったことはきわめて重大な課題だったので、私は出発に先立ってあらかじめ電話で郡党委員会に連絡して、翌朝に執行委員会を招集しておくように言っておいた。