〈未来を見据えて―100万人署名運動の教訓 4〉女性同盟兵庫・須磨垂水支部妙法寺分会顧問/姜昌仁さん(75)
2021年05月05日 09:00 主要ニュース 民族教育今も昔も変わらない“選択”
地域で開催される新年会や学習会など何か集まりがあれば顔を出し、その際には、必ず署名用紙を持参する―。
「もう習慣のようなものだから」
女性同盟兵庫・須磨垂水支部妙法寺分会顧問の姜昌仁さん(75)は、清々しい表情でそう語った。
姜さんは、日本の定時制高校を卒業後に青年学校に通い、朝青活動を経て総聯兵庫県本部に勤める過程で、朝鮮の言葉や文化、歴史に触れ、学んだ。以後、義母が分会長を務めた現在の居住分会で、35年ものあいだその意思を継ぎ分会長として奔走してきた。
そんな人生を歩んできたからこそ、幼保無償化制度から朝鮮幼稚園など外国人学校幼稚園が対象外となると聞いたときには「戦前から何も変わらない現状に心底怒りが沸いた」。
そして実体験からくる教訓だと、こう続けた。