国際連帯で歴史否定に対抗、米ハーバード大教授論文めぐり/日本軍性奴隷制
2021年03月19日 10:39 主要ニュース 歴史日本軍性奴隷制に関する米ハーバード大教授の論文をめぐり国際的な批判が広がっている。他方で日本においては保守メディアが同論文を大々的に擁護、米国の著名大学の学者という「権威」を利用して歴史修正主義を増長させる事態となっている。このような状況を踏まえ、日本の研究者、運動家たちは国際連帯によって対抗していく意志を示している。
世界各国から広範な批判
昨年12月、ハーバード大学ロースクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授による論文「太平洋戦争における性行為契約」が国際的な学術誌「インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス」(IRLE)のウェブ版に掲載された。その後、産経新聞が1月31日付で「『慰安婦=性奴隷』説否定」の大見出しで取り上げたことがきっかけとなり、IRLEに対する論文掲載撤去要求が相次ぐなど、同氏と同氏の主張に対する批判が世界中で巻き起こった。