次世代への思いで作り上げ /神戸朝高3年生を応援する「夢プロジェクト」実施
2021年03月11日 16:35 主要ニュース 民族教育若手卒業生らが実施
神戸朝高3年生らを応援する企画「夢プロジェクト」が、昨年8月1日から今年3月5日にかけて実施された。
同プロジェクトは、コロナ禍という状況でも朝高生たちが夢と希望を抱き、また学校や同胞社会を活気づけたいという思いから若手卒業生らが企画。3年生たちの「卒業までにやりたいこと」「叶えたい夢」の実現に向けて昨年以降から準備を重ねてきた。
同プロジェクトを通じ「流しそうめんがしたい」、「家に部屋と部屋を区切る壁を作りたい」といった個人で実現したい「夢」から「全員で焼き肉が食べたい」といった学年全員で叶えたい夢など計6つの「夢」が叶えられてきた。
4日には3年生全員での「淡路島1日旅行」が行われた。プロジェクト開始当初、生徒らを対象にしたアンケートの結果で最も多かったのが「祖国訪問がしたい」という内容。今年の卒業生らは、新型コロナ感染症の影響により朝鮮と日本を往来する道が閉ざされていることから祖国訪問ができなかった。
これを受け、実行委らはかれらの思いを少しでも晴らしてあげられる方法を話し合ったという。結果「祖国に行けずともクラス全員で旅行をさせてあげよう」と、同企画の実施に至った。
当日、生徒たちは「卒業前にみんなで来られてよかった」「こんな機会を設けてくれて感謝しかない」などとそれぞれ感想を述べた。
金世鎭さんは「卒業生たちのおかげで、コロナ禍でもこうしてみんなと楽しめることができた。感謝の言葉に尽きる。卒業後、同胞社会で活躍することでこの恩を返していきたい」と力を込めた。
「次は私たちが」