〈ウリハッキョサポーターの課外授業・朝鮮近現代史編 1〉近代初期の反侵略、反封建闘争(1)
2021年02月07日 08:00 主要ニュース 歴史本連載は、ウリハッキョ中・高級部の「朝鮮歴史」授業をサポートすることを目指したものです。朝鮮近代史から現代史の前期(1860年代から1945年)までを24回連載(月1回)する予定です。特に、各項目を理解するうえで重要なポイントに焦点を当てて話を進めていきたいと思います。
1. 近代の幕開け、大院君の時代
■近代史の始まり
世界近代史の始まりは、17世紀の英国ブルジョア革命、18世紀のフランスブルジョア革命からだと理解されています。封建制の残存物を一掃し、資本主義の発展を保証する世界最初の政治的・社会的変革であったからです。しかし、最近の研究では、15世紀半ばから17世紀半ばまで続いたヨーロッパ人(主にポルトガルとスペイン)によるアフリカ・アジア・アメリカ大陸への大規模な侵略(「大航海時代」)によって、世界の一体化(近代世界システム)が進み、それらの地域にも大きな変動をもたらし、中世から近代への移行期が始まったと理解されています。
19世紀半ばに入り、欧米列強は地理的に最も遠い地点にあった東アジア地域に対する侵略を本格化し、中国、日本は開港を余儀なくされ、近代世界システムに組み込まれてしまいます(1842年南京条約、1854年日米和親条約)。朝鮮の近海にも異様船(黒船)が頻繁に出没するようになり、朝鮮への本格的な武力侵略は時間の問題でした。