朝鮮代表として国際舞台で活躍を/「全国」出場決めた大阪中高・池松怡さん


ある五輪メダリストとの関わり

朝鮮代表を夢見て練習に励む池松怡さん(右、19年8月の祖国での強化訓練、卓球協会提供)

1月30日に行われた「第48回全国高等学校選抜卓球大会」大阪府予選女子シングルス部門で優勝し、朝鮮学校生徒として卓球競技初の「全国」大会出場権を獲得した大阪中高の池松怡さん(高1)。池さんが卓球をはじめたきっかけには、朝鮮のあるオリンピックメダリストとの深いかかわりがある。

祖国では憧れのキム・ソンイ選手と対面を果たした(本人提供)

池さんが大阪福島初級6年生の時の2016年、リオデジャネイロ五輪の卓球競技で朝鮮のキム・ソンイ選手が日本の石川佳純、福原愛選手に勝利し、女子シングルスで銅メダルを獲得した。当時、テレビ画面を通してその活躍ぶりを見守っていた池さんは、自身と同じ名前を持つキム・ソンイ選手が国際大会で堂々とプレーする姿に大きな感銘を受け、ラケットを手に取ったという。

キム・ソンイ選手のように朝鮮の国家代表として国際舞台で活躍したいという夢を抱いて猛練習に励んだ池さんは、東大阪中級在学時には学生中央体育大会の初中級部女子シングルスの部で3連覇するなど、メキメキと実力をつけていった。

あくなき向上心でその後も努力を重ねた結果、在日本朝鮮人卓球協会の強化指定選手に選出。19年8月、「在日朝鮮学生卓球選手団」の一員として祖国を訪ね、約2週間にわたり現地の選手たちと強化訓練に励んだ。

その滞在期間には、競技をはじめたきっかけであり、常に目標として追い続けたキム・ソンイ選手と対面する機会にも恵まれた。当時を「夢のような時間だった」と振り返る池さんは、キム選手から「練習頑張ってね」と温かい激励の言葉をもらい、自身の目標を必ず成し遂げたいとの決意がよりいっそう固まったという。

「絶対に優勝してより高いレベルに」―強い気持ちを持って大阪府予選を勝ち抜き、「全国」出場を決めた池さんは、朝鮮国旗を胸に国際舞台で活躍する日を夢見て、今日も一心不乱に白球を追いかけている。

(根)


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