【動画付】朝鮮労働党第8回大会で行った金正恩委員長の報告
2021年01月10日 22:19 主要ニュース 政治朝鮮式社会主義建設を新たな勝利へ導く偉大な闘争綱領
朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党と革命の発展において重大な政治的出来事となる朝鮮労働党第8回大会では、5日から7日まで、党中央委員会第7期活動の総括に対する報告があった。
金正恩委員長が、党中央委員会の活動報告を行った。
金正恩委員長が9時間にわたって行った報告で、第7期中央委員会の活動状況を全面的に深く分析、総括して社会主義建設の画期的前進のための新たな闘争路線と戦略・戦術的方針を打ち出し、祖国統一偉業と対外関係を進展させ、党活動を強化、発展させる上で提起される重要な課題を提起した。
党中央委員会の活動報告は、現在の対内外の形勢の下で、われわれの前進を妨げる主・客観的要因と深刻な欠陥を認め、党と国家活動の全般を革新し、社会主義偉業を勝利の次の段階へ移行させる上で提起される明確な闘争課題と方途を明らかにした偉大な実践綱領である。
現段階での朝鮮革命の進路を明示した党中央委員会第7期活動報告の真髄は、われわれ自らの力、主体的力量を全面的に強化して現存の脅威と挑戦を果敢に突破し、朝鮮式社会主義建設で新たな飛躍を起こし、確実な前進を遂げなければならないということである。
朝鮮労働党の卓越した思想・理論が集大成されている活動報告は、国家の繁栄・発展と人民の幸福のための新しい段階の闘争行程でとらえていくべき戦闘的旗印であり、チュチェ偉業の歴史的根源と今日、未来をしっかりつないでくれる革命的文献となる。
自分の偉業の正当性と勝利を確信して厳しい闘争の各年代を屈することなく粘り強くつないでいく道程で、朝鮮式社会主義の全面的発展を成し遂げるための綱領的指針を受けたのは、党と人民のこの上ない光栄であり、大きな鼓舞となる。
朝鮮労働党中央委員会第7期活動報告は、次のような体系になっている。
1.総括期間に収められた成果
2.社会主義建設の画期的前進のために
3.祖国の自主的統一と対外関係発展のために
4.党活動の強化、発展のために
金正恩委員長は党中央委員会活動報告の序論で、朝鮮労働党第7回大会が付与した重くて栄誉ある使命を遂行するために党中央委員会が総括期間に行った指導活動について概括的に述べた。
党中央委員会は、党総会をはじめとする主要党会議を定期的に行って第7回党大会の決定を貫徹するための時宜にかなった対策と措置を取り、その実行へと全党、全国、全人民を積極的に呼び起こして大きな成果を収めた。
報告は、厳しい内外形勢の中で経済活動をはじめとする各分野の活動では、深刻な欠陥が現れたが、これは新しい発展段階、社会主義偉業の前進過程に現れた偏向であり、われわれの知恵と力でいくらでも正して解決することのできる問題であると指摘した。
1.総括期間に収められた成果
金正恩委員長は報告の第1の体系で、総括期間にわが党と人民が収めた誇らしい成果について誇り高く総括した。
第7回党大会以降の5年間、朝鮮労働党は際会する全ての障害を大きな勝利に転換させるための不屈の攻撃闘争を策定、展開したし、この過程に獲得した勝利は新しい発展の時代、わが国家第一主義時代を開いたと特徴づけられる。
報告で言及されたように、わが国家第一主義時代は朝鮮労働党が歴史のあらゆる挑戦に敢然と立ち向かって人民のために一意専心し、自らの力を頑強に増大させた結果によって、国家の尊厳と地位を高めるための決死の闘いの結果によって誕生した自存と繁栄の新時代である。
報告ではまず、総括期間に人民大衆第一主義政治を具現する過程に収められた成果について総括された。
第7回党大会の決定を貫徹するためのこれまでの5年間の闘争で収められた最も輝かしい成果は、朝鮮革命の第一の原動力である政治的・思想的力が非常に拡大、強化されたことである。
党中央委員会は総括期間、人民大衆第一主義政治を党の存亡と社会主義の成敗を左右する根本問題、基本政治方式として前面に押し立て、強力に一貫して実施することで、党と人民の一心団結をいっそう磐石のごとく打ち固める上で、社会主義偉業の主体を強化し、その役割を強める上ではっきりした成果を収めた。
「全てを人民のために、全てを人民大衆に依拠して!」、これは総括期間、党中央委員会が一寸の狂いも、いささかの譲歩もなく堅持した指導思想の中核であった。
党中央委員会は、人民大衆第一主義を党と国家活動に徹底的に一貫させるための活動を強く推し進める一方、その実現に障害となるあらゆる反人民的要素を除去するための闘争を中断することなく行った。
報告は、党中央委員会が人民大衆第一主義を国家の強固な政治風土、党風、国風として固着させるための用意周到な政治攻勢を展開したことについて分析した。
政治・思想陣地を強化するための党中央委員会の活動において特別な意義を持つのは、チュチェの革命偉業の継承期、発展期の要求に即して革命伝統教育をより度合い強く行ったことである。
白頭の革命伝統でしっかり武装し、その偉大な伝統に基づいた不屈の攻撃精神、パルチザン精神をもって難局を打開し、開拓路を切り開く全党的、全社会的な気風を確立したこと、このようにして朝鮮革命家の貴い闘争精神と気質が確固と継承されるようにしたことは総括期間に収めた重要な成果の一つとなる。
党中央委員会は情勢の要求と党の意図、革命課題を党員と人民に詳しく知らせ、力強い闘争へと決起させる政治活動を適時に、力動的に行った。
革命発展の原動力を人民大衆の心の中で探し、大衆の心に火を点じる人民大衆第一主義政治の威力はぶつかる難局と情勢の変化に対処して人民の精神力と創造力を最大に発揮させる上で集中的に表れた。
報告では、党と国家の全ての活動が人民に対する献身奉仕で徹底的に一貫したことについて指摘された。
党は路線と政策を樹立し、それを施行することにあたって人民の切実な生活上の要求と意思を尊重し、全ての生産と建設を人民の便宜を図ることを第一にし、人民の反映と評価を基準にして行うようにする原則を一貫して固守したし、全ての党組織と国家機関が人民のために献身する気風を強く発揮するようにすることに特別な力を傾けた。
党中央委員会が人民軍を軍事的脅威だけでなく、突発的な非軍事的脅威からも祖国と人民を鉄壁のように守る国家防衛の主体、真の人民の軍隊としての使命と本分を全うするようにしたのは人民大衆第一主義政治の重要な構成部分になった。
党中央委員会は、全党の党組織が生活上の曲折を経たり、困難な人々を真情をもって助け、真実に導くようにして、わが社会を一つの大家庭に団結させる上で貴重な成果を収めた。
信頼と献身、報いと信義で充満した朝鮮労働党の人民大衆第一主義政治によって朝鮮革命の政治・思想陣地が強固になり、いかなる障害と挑戦も切り抜けられる不可抗力的力が蓄積されたし、人民大衆中心の朝鮮式社会主義の優越性と生命力ははっきりと浮き彫りになった。
報告は、情勢がいくら厳しくて難関が折り重なっても、そして内在する欠点があるとしても人民大衆第一主義政治をしっかり具現すれば不利な全ての主・客観的要因を十分に克服し、社会主義建設において提起される膨大な課題を容易に解決することができるということが総括期間に再実証された貴重な哲理であると強調した。
金正恩委員長は報告で、朝鮮労働党と人民が総括期間、自らの力を増大させるための闘争で収めた成果について総括した。
第7回党大会の決定を貫徹するための党と人民の闘争は、自力更生を自存と自強の生命線、強力な発展の原動力としてとらえ、折り重なる難関を乗り越えて社会主義建設の新しい活路を切り開くための積極的な攻撃戦であった。
第7回党大会が強調した自力更生精神とその実現のための闘争方針は各党総会でより深く具体化され、実践に具現されたし、この過程に党の自力更生戦略は敵の卑劣な制裁策動を自強力増大、内的原動力強化の絶好のチャンスに反転させる攻撃的な戦略に、社会主義建設において恒久的に堅持すべき政治路線に深化、発展した。
自強力を増大させて社会主義建設を促すための全人民的な闘争の中で、自力更生はチュチェ朝鮮の国風、朝鮮革命の唯一無二の闘争精神としてより強固になった。
報告は、経済建設分野でたとえ予見した戦略目標に到達できなかったが、今後、自力で経済の発展を持続させていくことのできる大事な元手がもたらされ、ここで有意義な成果は朝鮮式社会主義の存立の物質的基礎であり、生命線である自立的民族経済、社会主義経済の枠組みを堅持し、その命脈を守り抜いたことであると指摘した。
党中央委員会は、経済活動に対する国家の統一的指導と戦略的管理を強化するための革命的措置を取り、経済分野で社会主義の原則をしっかり守るようにすることで、経済全般を再整備し、強固にして発展させていくことのできる新しい潜在力を蓄積した。
総括期間、党は建設事業を全般的国力を向上させ、人民を社会主義文明へ先導する重要な政治的活動として重視し、力強く推し進めて国の面貌を一新させた。
農業部門では、持続した酷い干ばつと大水、全てが不足する中でも、科学農業、多収穫の熱風を強く巻き起こして穀物生産量を前例なく高める成果を収めた。
自立経済の二本の柱である金属工業と化学工業部門でチュチェ化、自立化の実現のための突破口が開かれ、電力、石炭、機械、鉄道運輸部門をもり立て、情報通信分野を発展させるための技術準備と土台の構築においても一連の成果が収められた。
軽工業部門で主要工場、企業を改修して一般消費財の質と生産量をはるかに高められる潜在力を確保したし、水産部門で生産を系統的に成長させることのできる土台を築いた。
国の山林資源を増やすための全国家的、大衆挙げての闘争の中で100余万ヘクタールの山林が新たに造成され、治山治水と国土環境保護、都市経営活動に必要な力量と手段がもたらされた。
科学技術分野で国家重点対象の課題を含む価値ある科学技術成果と発明が成し遂げられ、教育部門で教育の内容と方法を革新し、教育の条件と環境を改善するための活動が力強く推し進められた。
保健医療部門の物質的・技術的土台がいっそう強固になり、世界的な大流行伝染病を防ぐための先制的かつ強力な非常防疫活動を通じて衛生防疫部門に整然とした活動体系と土台が確立した。
スポーツを科学化し、スポーツ熱風を巻き起こすための積極的な活動が展開され、国家的な災害防止と危機管理システムを立てるための活動が進捗して自然災害をはじめとする各種の災難に機動的に対処できるようになった。
自力を絶え間なく増大させるためのこれまでの5年間の闘いで収めた成果は、長期間の極悪な制裁・封鎖とひどい災難の中で、自力で成し遂げたことによって平穏な時期の経済建設の数字に比べられない数十倍の強力な奮発力、発展力の結実であり、難関を乗り越えて蓄積した自強の強い力があるので社会主義強国を志向して進む党と人民の荘厳な進軍は、より膨大な幅と深度を持ってより勢い強く加速することになるであろう。
金正恩委員長は報告で、国家の核戦争抑止力と自衛的国防力の強化のための闘いで収めた成果に言及した。
朝鮮労働党と人民にとって国家核戦力建設大業を完成するのは、われわれの理想である強力な社会主義国家建設の行程で必ず、優先的に占領すべき戦略的かつ支配的高地であった。
世界で最初の核使用国であり、戦争の首かいである米国によって国土と民族が分裂し、この侵略勢力と世紀をまたいで長期的に直接対峙している朝鮮革命の特殊性とわが国家の地政学的特性は、人民の安泰と革命の運命、国家の存立と自主的発展のためにすでに始めた核戦力の建設を中断することなく強行推進することを求めた。
金正恩委員長を首班とする党中央は、核戦力建設大業の完成のための強行突破戦を企画し、全党と全人民を並進路線の貫徹に奮い立たせるとともに、国防科学者と核科学者を真の革命家、愛国者、決死隊に準備させるための一大思想戦を手配し、展開した。
祖国と民族の運命をかけて党中央が行った精力的かつ卓越した指導活動は、朝鮮労働党式戦略兵器の誕生をもたらす奇跡の歴史を開いた。
報告では、核戦力の近代化目標の達成を志向した完全に新しい核能力を備えるための革命的な大転換を主導した歴史的過程について詳細に言及された。
党中央の直接的指導の下で「火星砲」系列の中距離、大陸間弾道ロケットと「北極星」系列の水中および地上発射弾道ロケットが特有な作戦的使命に即して朝鮮式に生まれたのは、核保有国としてのわが国家の地位に対するより明確なイメージを与えたし、完全無欠の核盾を構築し、いかなる脅威にも対応できる強力で頼もしい戦略的抑止力を打ち固められるようにした。
総括期間、すでに蓄積された核技術がより高度化されて核兵器を小型軽量化、規格化、戦術兵器化し、超大型水爆の開発が完成されたし、2017年11月29日、党中央委員会は大陸間弾道ロケット「火星砲15」型の試射の大成功によって、国家核武力完成の歴史的大業、ロケット強国偉業の実現を全世界に誇り高く宣布した。
既存の常識では20年、30年がかかっても成し遂げられない国家核戦力建設大業の完成を経済建設と核戦力建設の並進路線が提示された時から4年目に、そして第7回党大会が行われた時から1年目に立派に実現したのは歴史にまたとない奇跡であり、第7期中央委員会が党と革命、祖国と人民に対して、次代に対して立てた最も意義ある民族史的功績となる。
党中央は、歴史的な2017年11月の大事変以降も、核戦力高度化のための闘いを中断することなく粘り強く導いて、大きくて新しい勝利を収めた。
報告は、党中央がより威力ある核弾頭と弾頭制御能力が向上した全地球圏打撃ロケットの開発を決心し、この歴史的課題を国防科学者の愛国忠誠心に依拠して立派に貫徹したことについて指摘し、朝鮮労働党創立75周年祝賀閲兵式場で11軸自走発射台車に装着されて公開された新型の巨大なロケットはわれわれの核戦力が到達した最高の近代性と打撃能力をあまねく誇示したと確言した。
国家核戦力建設大業の完成と続く発展は、金正恩委員長を首班とする党中央委員会の組織指導力の勝利であると同時に、不屈の自主的信念と剛勇な精神をもって不死身の闘争を展開してきた国防科学者と全ての朝鮮人民の偉大な勝利となる。
報告は、総括期間、敵のヒステリックな軍事力増強策動に対処して国防科学部門で新しい先端兵器システムを引き続き開発、完成するようにして、国家の軍事技術的強勢を不可逆的なものにし、戦争抑止力、戦争遂行能力を最上の域に引き上げたことについて総括した。
国防科学部門で世界兵器分野で概念さえなかった超強力多連発攻撃兵器である超大型ロケット砲を開発、完成し、常用弾頭の威力が世界を圧倒する新型戦術ロケットと中・長距離巡航ミサイルをはじめとする先端核戦術兵器も次々と開発することで、頼もしい軍事技術的強勢を堅持した。
国防科学者と軍需労働者階級は、世界的発展推移に追いつく朝鮮式の主力戦車の開発方向を正しく定めて生産工程を一新し、自己の新しい発展軌道に入り始めたし、対空ロケット総合体、自走平曲射砲、対装甲兵器も世界的水準で開発する成果を収めた。
報告では、総括期間、国防科学研究部門で多弾頭個別誘導技術をいっそう完成するための研究を最終段階で行っており、新型弾道ロケットに適用する極超音速滑空飛行戦闘部をはじめとする各種の戦闘的使命の弾頭開発研究を終え、試験製作に入るための準備を行っていることについて指摘された。
また、中型潜水艦武装近代化目標の基準を正確に設定し、模範改造して海軍の現存の水中作戦能力を著しく向上させうる確固たる展望を開き、新しい原子力潜水艦の設計、研究が終わって最終審査の段階におり、各種の電子兵器、無人打撃装備と偵察探知手段、軍事偵察衛星の設計を完成したことについてと、このほかにもわが軍隊を世界最強の軍事力を保有した強兵に跳躍させる上で大きな意味を持つ国防研究成果を収めたことについて誇り高く公開された。
報告は、国防科学部門、軍需工業部門で成し遂げられた大胆な跳躍は、朝鮮の国家防衛力を世界の前列に堂々と立たせたと同時に、全般的朝鮮革命を上昇させるための党中央の戦略的構想の実現において大きな意義を持つと評価した。
報告では、総括期間、人民軍を最精鋭化、強兵化するための活動で大きな進展が遂げられたことについて総括された。
党の指導の下で人民軍は、祖国防衛と社会主義建設の両戦線で偉勲を立て、奇跡を生み出し、自分の革命的本分を忠実に遂行したし、最も先鋭かつ峻厳であったこの5年間、鉄壁の警戒勤務と戦闘動員態勢で祖国の領土、領空、領海を頼もしく守り、敵の挑発・威嚇を断固と制圧し、社会主義建設の平和的環境を守った。
総括期間、党中央委員会は国家核戦力建設大業を立派に完成し、国家防衛力の強化において大きな転変をもたらすことで朝鮮を名実ともに世界的な核強国、軍事強国に浮上させたし、諸大国がわが国家と民族の利益をほしいままに駆け引きしようとしていた時代に永遠にけりをつけた。
人民と次代が尊厳ある強大な国で永遠に戦争の惨禍を知らずに繁栄と幸福を思う存分創造できるようにしたことこそ、金正恩委員長を首班とする第7期中央委員会が党大会の決定貫徹において収めた最も意義深くて誇るに足る大勝利である。
金正恩委員長は報告で、総括期間に共和国の対外的地位が飛躍的に上昇したことについて総括した。
党中央委員会は、並進路線の偉大な勝利を収めた以降、積極的な対外活動を展開して国家の尊厳と地位を高い域に押し上げた。
米国のあがきのような攻勢とそれに追随する勢力の必死の圧迫・封鎖策動によって、総括期間、共和国を巡る対外環境は建国以来、類がなく厳しかった。
最悪の形勢の中で、党中央委員会は自主的な筋金をより強く堅持しながら、国の最高の利益と尊厳に手出ししようとするいかなる企図も断固と排撃し、革命的原則をいささかも譲歩しなかったし、これは共和国の自主権をいかなる者も侵害することができず、自主権尊重を抜きにしたわれわれとの関係改善というものは絶対にあり得ないということを全世界に刻印させた。
党中央委員会は、大胆な路線転換と攻撃的な戦略で国際社会が共感する平和の気流を醸成して対話の雰囲気をもたらし、共和国の国際的地位を高めるための霊妙な対外活動を策定、指導した。
報告は、朝鮮労働党が長い歴史的根源を持つ特殊な朝中関係の発展に優先的な力を入れることで中国との親善関係を新世紀の要求に即して発展させ、社会主義を核とする朝中親善関係の新たなページを開いたことについて強調した。
共同の偉業のための闘争で切り離しがたい一つの運命に結合した朝中両党、両国人民の兄弟の友情と団結を引き続きつないでいくべき時代の要求から党中央は、5回の朝中首脳会談を通じて戦略的意思疎通と互いの理解を深くし、両党の同志的信頼を厚くすることで朝中関係を新しく強固にし、発展させていくことのできる確固たる保証をもたらした。
また、伝統的な朝露関係の新しい発展を重視し、両国の友好・協力関係を発展させるための対外活動を行って、ロシアとの親善関係を拡大、発展させられる礎石をもたらした。
キューバとの平壌首脳の対面とベトナムとのハノイ首脳の対面を通じて、社会主義偉業の実現を目指す共同闘争で結ばれ、検証された双務関係を特殊な同志的関係、戦略的関係に昇華、発展させることで社会主義国との団結と連帯を非常に強化した。
党中央委員会が行った積極的な対外活動は、国際的範囲で社会主義偉業を強力に促進し、自主と正義、平和守護の新しい政治の流れを主導していく党と国家の地位と威信を大きく誇示した。
党中央委員会は総括期間、朝米の力学関係を劇的に変化させて国家の尊厳と地位を立派に誇示した。
敵対的な朝米関係史上、初めて開かれた両国最高首脳の直接会談で党中央は、強い自主的筋金を持って新しい朝米関係の樹立を確約する共同宣言を成立させた。
超大国を相手にして自己の自主的利益と平和と正義を守る共和国の戦略的地位を全世界に誇示した数回の朝米首脳会談は、世界政治史の特大出来事となった。
総括期間、党中央委員会は人民の屈することを知らない透徹した自主精神と共和国が備蓄した偉大な力に頼って、わが共和国の戦略的地位と威信を大きく押し上げたし、これは朝鮮労働党の尊厳と権威、偉大なわが人民の地位を象徴している。
報告は、領土や人口もそれほど大きくなく、帝国主義反動勢力の四面包囲の中に入っている共和国の対外的地位において飛躍的な上昇の変化が起きるようになったのは、わが党と人民が長期間の血みどろの闘争でもたらした貴い結実であり、ひたすら自分の党の路線と政策を絶対的な真理として信じて従い、困難で厳しいほど党の周りにより固く結集した人民の偉大な団結が生んだ大きな歴史的奇跡であると強調した。
2.社会主義建設の画期的前進のために
社会主義建設で絶え間ない新たな勝利を勝ち取るための正確な闘争方向と任務を明白に確定し、そのための実際の対策を講じるのは、第8回党大会が掲げた重要な課題である。
金正恩委員長は報告の第二の体系で、総括期間、経済・文化建設と国防建設、国家社会管理、勤労者団体の活動状況について欠陥と教訓を主にして分析、総括しながら、今後、新たな前進と発展のための重要な課題を提起した。
金正恩委員長はまず、国家経済発展5カ年戦略の遂行状況と新たな展望計画に対する厳正かつ詳細な分析を行った。
報告では、厳しい対内外情勢が持続し、予想できなかった挑戦が重なるにつれて経済活動を革命的に改善できなかったことから、国家経済の成長目標が甚しく達成できず、人民の生活向上において明確な進展が遂げられなかった結果が深刻に総括され、各部門に山積している不振状態とその原因について指摘された。
国家経済発展5カ年戦略の遂行に影響を及ぼした主観的・客観的要因を分析しながら、まず、客観的要因としてアメリカと敵対勢力が強行した最悪の野蛮な制裁・封鎖策動の結果を挙げた。
その他、毎年被ったひどい自然災害と昨年に発生した世界的な保健危機の長期化も、経済活動に深刻な障害になったと分析した。
そのため、国家経済発展5カ年戦略において主要経済部門をもり立てるために予定していた国家の投資と保障活動がまともに実行されなかったと報告は言及した。
報告は、客観的条件にかこつければ何事もできず、主体の作用と役割が不要になり、不利な外的要因がなくならない限り、革命闘争と建設事業を推し進めることができないという結論に達することになると深刻に指摘し、総括期間、国家経済発展5カ年戦略の遂行が未達成となった原因に関する党中央委員会的な分析と評価を下した。
党中央委員会は、国家経済発展5カ年戦略が科学的な見積もりと根拠に基づいて明確に作成されず、科学技術が実際に国の経済活動を牽引する役割を果たせなかったし、不合理な経済活動体系と秩序を整備、補強するための活動がまともに推進されなかった実態を分析した。
報告では、今まで蔓延してきた誤った思想観点と無責任な活動態度、無能力をそのままにしては、そして今のような旧態依然とした活動方式をもっては、いつになっても国の経済をもり立てられないという総体的な教訓が言及された。
党と国家の活動全般を、新しい革新、大胆な創造、絶え間ない前進を志向し、奨励する方向へ確固と転換し、われわれの前進を拘束する古い活動体系と不合理かつ非効率的な活動方式、障害物を断固と取り除くための措置を講じるべきだと強調し、報告はこうすることによってのみ、今後達成すべき国家経済の展望目標をはじめとする社会主義建設のためのわれわれの闘いが人民に実際の福利をもたらす偉大な革命活動にすることができると言明した。
報告は、今後の5年間の経済分野における闘争戦略を明示した。
現段階において、わが党の経済戦略は整備戦略、補強戦略であり、経済活動体系と部門間の有機的連携を復旧、整備し、自立的土台を固めるための活動を推し進めて、われわれの経済をいかなる外部の影響にも左右されることなく、円滑に運営される正常の軌道に乗せることを目的としていると強調した。
国家経済発展5カ年計画の総体的方向は、経済発展のキーポイントに力を集中して人民経済の全般を活性化し、人民の生活を向上させうる強固な土台を築くことである。
新たな5カ年計画の中心的課題は、金属工業と化学工業をキーポイントとしてとらえ投資を集中して、人民経済の各部門で生産を正常化し、農業部門の物質的・技術的土台を強固にし、軽工業部門に原料、資材を円滑に保障して一般消費財の生産を増やすことに設定された。
報告は、国家経済の現況と潜在力に基づいて、持続的な経済上昇と人民の生活の明確な改善、向上へ進むことを目標として作成された新たな5カ年計画を上程した。
新たな5カ年計画は、主要に内閣が国の経済司令部として経済活動に対する内閣責任制、内閣中心制を円滑に果たし、国家経済の主要命脈と全一性を強化するための活動を強く推し進め、経済管理を画期的に改善し、科学技術の力で生産正常化と改造・近代化、原料・資材の国産化を積極的に推進し、対外経済活動を自立経済の土台と潜在力を補完、補強する方向へ志向させることを前提としている。
新たな5カ年計画は、現実的可能性を考慮して国家経済の自立的構造を完備し、輸入依存度を下げ、人民の生活を安定させるための要求を反映した。
新たな国家経済発展5カ年計画の基本種子、テーマは、依然として自力更生、自給自足である。
朝鮮革命発展の要求、社会主義建設の緊迫した要求から新たな展望計画期間の自力更生は、国家的な自力更生、計画的な自力更生、科学的な自力更生に発展すべきである。
金正恩委員長は報告で、主要経済部門別の現況と整備・発展に関する問題について具体的に言及した。
報告では、人民経済の基本命脈を成し、全般的経済発展と人民の生活向上のために優先的にもり立てるべき基幹工業部門の実態と整備・発展方向が上程された。
金属工業部門で、チュチェ鉄の生産システムを技術的に完成し、能力を拡張し、鉄鋼材の生産を画期的に増やすことについて強調された。
新たな5カ年計画に反映された鉄鋼材生産目標を達成するために、主要製鉄・製鋼所で現存の生産工程を先進技術で改造し、省エネ型の新しい製鉄炉を建設して生産能力を拡張し、鉄鉱石の生産を活性化し、北部地区の褐炭を銑鉄生産に利用するための科学技術上の問題を解決することについて指摘された。
報告では、自立経済の建設と人民の生活向上の命脈とも言える国の中核工業である化学工業の発展方向が言及された。
新たな5カ年計画期間に化学工業部門の中心課題は、自己の技術陣を強化する活動を先行させるとともに、国の化学工業の構造を改善するための活動を進め、経済建設と人民の生活向上に必要な化学製品の生産を一段と増やすことである。
化学工業部門では、主体的な化学工業を創設するための闘いの全過程が先端技術の命脈をとらえるための過程になるようにし、国の化学工業の構造をわれわれの原料に頼る主体的工業に変える活動を力強く推し進めなければならない。
報告では、自立経済の基本原動力である電力生産を増やすことを、経済建設を推進し、人民の生活を向上させるための先決条件として提起した。
新たな5カ年計画期間の電力工業部門の基本課題は、当面の電力需要を満たすための増産運動を展開する一方、生産土台を全般的に整備、補強し、将来を見通して拡大して国家経済の安定的発展と人民の物質・文化生活を確実に保証することである。
報告では、展望的な需要、今後の主観的・客観的変化にも対処できる中・長期的な戦略を持って潮力発電所の建設に国家的な力を集中し、核動力工業の創設に本格的に進入するための計画が言及された。
報告は、自立経済の発展の前哨基地である石炭工業を発展させるための重要な問題について強調した。
国家的に石炭工業部門に設備と資材、労働力と資金を集中的に保障する活動を大胆に展開し強力に推し進める問題、石炭工業部門で探査と掘進を先行させて採炭場をより多く確保する問題、有煙炭工業の発展に力を入れる問題、炭坑夫の労働条件と生活条件を改善するための活動を石炭増産の先決課題としてとらえる問題、石炭を効果的に利用するための対策を講じる問題が上程された。
報告では、機械工業を全般的経済部門を主導し牽引すべき重要な工業部門と規定し、国の機械工業の現況と原因が究明され、ついで当面の発展方向が提起された。
新たな5カ年計画期間の機械工業部門の基本課題は、国の機械工業を基礎が強固な工業にし、開発創造型の工業へ方向転換することである。
機械工業部門では工作機械、運輸機械、建設機械、電気機械、採取機械、流体機械をはじめとする近代的かつ能率的な機械製品を積極的に開発、生産しなければならない。
報告では、国家経済の正常な発展のために採掘工業を重視し、もり立てることについて強調された。
採取工業部門の基本課題は、新たな5カ年計画期間に生産的土台を補強、拡大し、非鉄金属と非金属鉱物に対する人民経済の需要を基本的に満たすことである。
そのために、地質探査部門の力量を強化し、国の地下資源を統一的かつ効果的に開発、利用するための活動を現実性があるように推し進め、採掘工業部門の鉱山、製錬所、工場の生産能力を拡張しなければならない。
報告では、林業部門で原木の生産と山林造成のバランスを取りながら自らの物質的・技術的土台を強化し、人民経済の原木の需要を円滑に満たすことについて強調された。
活動報告に上程された基幹工業の部門別の発展方向は、自立経済の潜在力と威力を一層強化して全般的経済建設を力強く牽引するための科学的かつ革新的な活路を明示し、いかなる条件と環境の中でも経済の持続的な発展を促進できる確固たる政策的保証をもたらしたことになる。
報告では、交通運輸部門の実態と明確な改善のための課題が言及された。
新たな5カ年計画期間の鉄道運輸部門の基本目標は、鉄道の近代化を積極的に推し進め、輸送活動を革命的に改善して鉄道輸送の需要を円滑に満たすことである。
鉄道運輸部門では鉄道の安全性を保障し、重量化し、標準鉄道区間を増やし、ひいては全ての鉄道を改造するための活動を計画的に、頑強に推し進めなければならない。
これとともに、平壌地下鉄の技術改造と平壌地下鉄駅の近代化工事を推進し、地下鉄の管理・運営水準を一段と高めなければならない。
陸・海運部門で造船技術の世界的な発展趨勢に合う大型貨物船を引き続き建造し、自動車統合運輸管理システムを構築し、輸送指揮の情報化を実現し、輸送のネックを解消するための課題が提起された。
新型の地下鉄電車とトロリーバス、路面電車、旅客バスをはじめ大衆交通手段をより多く生産して、人民の便宜を図らなければならない。
報告では、総括期間、建設部門で収められた飛躍的な発展と成果が評価され、一連の偏向が指摘され、新たな課題と目標が提起された。
新たな5カ年計画期間の建設部門の基本課題は、住宅建設をはじめとする基本建設を大々的に行って人民により文化的な生活条件を提供し、国の面貌を一新することである。
建設部門では、国の経済土台を強化するための産業建設と人民の物質的・文化的需要を満たすための建設の両部門を同時に力強く推し進めなければならない。
建設部門では、平壌市の5万世帯の住宅建設に力を集中して、今年から毎年1万世帯の住宅を建設するための年次別計画を立て、その実行のための建設の企画と指導を綿密に行って、首都市民の住宅問題を基本的に解決しなければならない。
屈指の非鉄金属鉱物生産基地であり、労働者階級の大集団が住んでいる検徳地区に2万5000世帯の住宅を建設して、世界にまたとない鉱山都市をうち建てなければならない。
専門建設単位を強力に整え、建設機械工場で必要な建設装備と機具・工具を積極的に開発、生産しなければならない。
報告は、建設が前例のないスピードで進められている現実の要求に即して、建材工業を一層発展させる課題を提起した。
新たな5カ年計画期間に建材工業部門が遂行すべき基本課題は、800万トンのセメント生産目標を達成し、仕上げ建材の自給自足を実現することである。
現存のセメント工場を近代的に改造するとともに、原料条件、動力条件、輸送条件が有利な地区に能力が大きく先進技術が導入されたセメント工場を新しく建設して、国のセメント生産能力を一層拡大しなければならない。
建築物の面貌を決める仕上げ建材を国内生産で充足させるための闘いを繰り広げるとともに、国内の原料による塗料や外装塗料の生産基地をより充実させてその質を高め、屋根ぶき材の生産技術も発展させなければならない。
世界的な建築発展趨勢に合わせて零炭素建築、零エネルギー建築を多く建設できるように必要な建材生産の準備を先を見通して着実に進め、各道で地元の原料に依拠する実利あるさまざまな建材の生産基地を整えて多様な建材を量産しなければならない。
報告は、逓信部門が時代の要請に積極的に応じて、絶えざる飛躍と革新を起こすための課題を提示した。
逓信部門では、通信インフラの技術更新を推進し、移動通信技術を発展させて次世代通信へ速く移行しなければならない。
有線放送とテレビ放送システムを整備し、その技術水準をより高い段階に引き上げ、都市から山奥に至るまでどこでも人民がより立派な文化的生活を享受できるように十分な条件を提供しなければならない。
報告は、国営商業を発展させ、給養・便益サービスの社会主義的性格を生かすことを現在のきわめて緊切な問題として上程し、われわれの商業を人民の生活を保障し、物質的福利を増進させる名実相伴う人民サービス活動に復元するための課題を提起した。
現在、われわれの商業が必ず解決すべき重要な課題は、商業サービス活動の全般にわたって国家の主導的役割、調整統制力を回復し、人民に奉仕する社会主義商業の本態を生かすことである。
商業サービス単位では、正しい経営戦略を持ち、商業サービス活動において人民性、文化性、現代性、多様性を具現して、われわれの方式の新しい社会主義サービス文化を創造しなければならない。
報告は、国土管理と生態環境保護活動を、人民の生命と健康を守り、祖国の山河を一層美しくするための重大事、国の将来にかかわる戦略的な活動として提起した。
新たな5カ年計画の期間に国土部門に提示された課題は、国土建設と生態環境保護において決定的な前進をもたらして、全国を社会主義の理想郷、労働党時代の錦繍江山に一層立派に変貌させる活動を粘り強く推し進めることである。
山林をはじめ生態環境の全般的な実態を調査、掌握し、季節別、年度別の変化状態に対する分析結果に従って正確かつ機敏に対応する問題、国土環境保護に関連する法規範と細則を正しく制定して厳格に施行する問題、治山治水事業に力を入れて自然災害を未然に防ぐ問題、道路の建設と管理に引き続き大きな力を入れる問題、国家的に東・西海岸の建設を大がかりに推し進めて人民の生命安全と国土を保護し、国の海岸沿線を海洋国の面貌にふさわしく一新する問題が指摘された。
報告では、一から十まで人民の生活と直結している都市経営部門の活動の重要性が強調され、必要な課題が上程された。
都市経営部門では住宅補修対策を強く立て、飲料水の生産能力を拡張してその質を改善し、新しい汚水浄化場を増設して環境汚染をなくすべきである。
園林設計水準を一段と高め、公園と遊園地を美しく整備し、良種の樹木と草花、地被植物をバランスよく配置して都市の面貌を一新しなければならない。
報告では、対外経済活動の実態と国の主観的・客観的条件と環境を綿密に分析した上で、対外経済部門で科学的な戦略を立て、対外経済活動を目的指向性をもって発展させるという方向的問題が提起された。
報告は、観光部門の活性化を、人民により文化的な生活を享受させ、日ごとに変貌するわが国の姿を世界に広く宣揚するための重要な事業として提起した。
観光の対象をより立派に整えてそれに対する紹介・宣伝方法を改善し、観光コースと案内も多様に行うべきである。
金剛山地区を朝鮮式の近代的な文化観光地に変えなければならない。
高城港の埠頭にある海金剛ホテルをはじめとする施設を全部取り払い、金剛山の美しい自然景観によくマッチしながらも朝鮮人民の情緒と美感に合う典型的な朝鮮式建築形式の建物を建設する課題が提示された。
金剛山観光地区総開発計画に従って、高城港海岸観光地区と毘盧峰登山観光地区、海金剛海岸公園地区とスポーツ文化地区を特色があるように整備する事業を新たな5カ年計画の期間に年次別、段階別に行わなければならない。
報告では、経済管理を改善するための課題が重要な問題として言及された。
われわれの国家経済は自立経済、計画経済であり、人民に奉仕する経済である。
国家経済の自立性と計画性、人民性を強化するには、国家の経済組織者としての機能を高め、経済活動の結果が人民の福祉増進に振り向けられるようにする原則に立って生産物に対する統一的な管理を実現すべきである。
社会主義経済管理改善の根本要求、根本方向は、社会の主人である人民大衆を中心に据えて人民の要求と利益を優先視することである。
また、コストの低下と質の向上を経済管理改善の基本としてとらえていくことについて強調した。
国家経済指導機関は、社会主義経済管理改善の根本要求、根本方向に立脚して経済を整備し、補強するための活動を実質的に行うべきである。
報告では、経済活動に対する国家の統一的指導を実現するための綱紀を確立し、国家的な一元化統計システムを強化し、国家経済の命脈をもり立てるための活動を正しく展開し、工場、企業の経営活動条件を改善することについて指摘された。
全人民経済的範囲で経済的効率を高められるように生産力を合理的に再配置し、経済部門の弱点を探し出して、経済の均衡的発展に切実な部門を補強すべきである。
計画化活動を改善し、財政と金融、価格など経済的テコを正しく利用して経済を合理的に管理しなければならない。
報告で明示された主要経済部門別の現況と整備、発展に関する科学的な分析と明確な方針は、自立経済の物質的・技術的土台を強固にし、外的環境の変化にかかわりなく経済建設を計画的に、安定的に推し進めていけるようにする威力ある実践的武器となる。
金正恩委員長は報告で、新たな5カ年計画の期間に人民の食衣住問題の解決で必ず突破口を開き、人民が肌で感じられる実際の変化と革新を起こすというわが党の確固たる決心を明示した。
報告では、農業生産を成長させて人民の食糧問題、食の問題を決定的に解決するための積極的な対策が提起された。
農業部門に提起された5カ年計画の中心目標は、党がすでに提示した穀物生産目標を無条件に達成し、農業の持続的発展のための物質的・技術的土台を築くことである。
農業生産を増やすためには、種子革命、科学的農業、低収穫地での増産、新しい土地開墾と干拓地の開墾に力を入れて農産と畜産、果樹栽培を発展させ、農業の水利化、機械化を重要な戦略的課題としてとらえていかなければならない。
報告では、いかなる不利な気象気候条件の下でも農業生産を安全に成長させるための科学技術的対策と物質的・技術的土台を整え、農業勤労者の生産的熱意を高め、農村に対する国家の支援を強化するという政策的問題が強調された。
農業部門に提示された重要目標は、食糧の自給自足を実現し、社会主義建設を促進するためにどんな代価を払ってでも達成すべき国家の重大事である。
報告では、人民に裕福かつ文化的な生活を提供する上で絶対的な役割を果たす軽工業の重要性と発展方向について言及された。
軽工業部門で原材料の国産化、リサイクリングを生命線、主たる方向として捉えて近代化に拍車をかけ、弱い部分と工程は補強し、欠けている部分と工程は補いながら絶えず肉付けをすべきだという課題が提示された。
また、先質後量の原則に立って製品の質を高め、新製品の開発に力を入れる問題も強調された。
報告は、水産部門を人民の食生活と直結した3大部門の一つと規定した。
水産部門では、漁船と漁具を近代化し、漁獲を科学化し、水産事業所と船舶修理拠点をしっかり整えなければならない。
国の水産資源を保護、増殖する活動を計画的に、実質的に行い、養魚と養殖を大々的に行って水産物の生産を系統的に増やさなければならない。
報告では、市・郡の自立的かつ多角的な発展のための重要な政策的問題が提示された。
市・郡を拠点にして革命陣地を固め、農業と地方経済の発展、人民の生活向上を推し進めるのは、わが党が社会主義建設において一貫して堅持している戦略的方針である。
市・郡は、わが党の政策の末端執行単位であり、農業と地方経済を指導する地域的拠点であり、国の全般的発展を支える強力なとりでである。
報告で提示された市・郡強化の総体的目標は、全ての市・郡を文明・富強の社会主義国家の戦略的拠点、固有の特色を持つ発達した地域につくることである。
市・郡では、それぞれの地域的特性に合致する発展戦略と展望目標を現実的に立て、目的意識的に、計画的に、年次別に頑強に実行すべきである。
「新たな勝利に向かって!」というスローガンを高く掲げ、社会主義農村建設に力を入れて、農村特有の文化発展、朝鮮式の新しい発展を遂げなければならない。
農村建設の展望目標は、農村で3大革命を推し進め、社会主義農村テーゼを貫徹して労働者と農民の差、工業と農業の差、都市と農村の差をなくすことであり、当面の課題は農業勤労者を革命化、労働者階級化するための活動を先行させ、農村に対する国家の支援を強化し、農村を地域的特性が生かされるようにバランスよく建設することである。
報告は、農村の中核陣地を強化することに党的・国家的注目を払うことについて強調した。
地方経済を当該地域の特性に即して、当該地域の原料と資材を利用して発展させることを一貫した政策的要求として提起した。
これとともに、市・郡所在地の面貌を一新する活動を推し進め、都市経営活動と治山治水、環境保護の改善に大きな力を入れるべきであると指摘した。
報告では、市・郡党委員会、人民委員会が当該地域の発展を導いていく強力な牽引機となり、市・郡の主婦、当該地域内の人民の生活に責任を持つ戸主になるべきだという課題が提起された。
金正恩委員長は、国家存立の礎石であり、国と人民の尊厳と安全、平和守護の確固たる保証である国家防衛力を持続的に強化するという革命的立場を厳かに言明した。
報告は、朝鮮半島と世界の平和と安全を保障しようとする一念から、地域の緊張激化を防ぐためにわが党と共和国政府は善意の努力と最大の忍耐力を発揮したが、アメリカの対朝鮮敵視政策は弱まったのではなく、むしろより甚だしくなっていることについて分析した。
わが国家を狙った敵の先端兵器が増えているのを目の前で見ながらも、自分の力を絶えず培わず、平穏無事に過ごすことより愚かで危険極まりないことはない。
現実は、国家防衛力を瞬時も停滞させることなく強化してこそ、アメリカの軍事的脅威を抑止して朝鮮半島の平和と繁栄をもたらすことができるということを示している。
報告は、強力な国家防衛力は決して外交を排除するのではなく、正しい方向へ進ませ、その成果を保証する威力ある手段になると強調し、当面の情勢の中の現実は軍事力強化では満足というものはあり得ないことを今一度実証していると分析した。
地球上に帝国主義が存在し、わが国家に対する敵対勢力の侵略戦争の危険が続く限り、わが革命武力の歴史的使命は絶対に変わらず、われわれの国家防衛力は新たな発展の軌道に沿って絶えず強化されなければならない。
報告は、人民軍が全軍金日成・金正日主義化を軍建設の総体的任務としてとらえ、朝鮮労働党化した革命的な党軍、先端化した近代的な軍隊、わが国家と人民の頼もしい守護者に鍛え上げるための重要な課題を提示した。
報告では、国防工業を飛躍的に強化、発展させるための中核的な構想と重要な戦略的課題が言及された。
核技術を一層高度化する一方、核兵器の小型・軽量化、戦術兵器化をさらに発展させて、現代戦で作戦任務の目的と打撃対象に応じてさまざまな手段に適用できる戦術核兵器を開発し、超大型核弾頭の生産も持続的に進めることによって、核脅威がやむなく伴われる朝鮮半島地域での各種の軍事的脅威を、主動性を維持しながら徹底的に抑止し、統制、管理できるようにすべきである。
これとともに、1万5000キロ射程圏内の任意の戦略的対象を正確に打撃、掃滅できる命中率をさらに向上させて、核先制および報復打撃能力を高度化するという目標が提示された。
近いうちに極超音速滑空飛行戦闘部を開発、導入する課題、水中および地上固体エンジン大陸間弾道ロケットの開発を計画通りに推し進め、核長距離打撃能力を向上させる上で重要な意義を持つ原子力潜水艦と水中発射型核戦略兵器を保有する課題が上程された。
そして、近いうちに軍事偵察衛星を運用して偵察情報収集能力を確保し、500キロ前方縦深まで精密偵察できる無人偵察機をはじめとする偵察手段を開発するための最重要研究活動を本格的に推し進めることについても言及された。
報告は、国防科学技術を高度に発展させ、先端兵器と戦闘技術機材をより多く研究、開発して人民軍を在来式構造から先端化、精鋭化した軍隊に飛躍的に発展させることを、今日、国防科学部門に提起される基本課題と規定した。
武装装備の知能化、精密化、無人化、高性能化、軽量化の実現を軍需産業の中核的な目標に定め、研究・開発活動をこれに志向させなければならない。
報告では、国家防衛力をうち固める上で、決しておろそかにしてはならない重大な事業である全人民抗戦準備を完成することに関する深みのある課題が言及された。
報告で提起された国家防衛力を強化するための重要課題は、アメリカと敵対勢力の無分別な軍備増強によって国際的な力のバランスが破壊されている実情で、この地で戦争の瀬戸際と緩和、対話と緊張の悪循環を永遠に解消し、敵対勢力の威嚇と恐喝という言葉自体が終息する時まで、国の軍事的力を持続的に強化していくという鉄の信念と意志の表明となる。
金正恩委員長は報告で、科学技術の発展を促して自力富強、自力繁栄の活路を確実に切り開く課題を提起した。
報告は、科学技術の発展を社会主義建設における中核的な課題、最善の方略と規定し、科学技術重視路線を貫徹する過程で現れた偏向が全面的に分析され、新たな5カ年計画の期間に達成すべき各部門の科学技術発展目標とその実行方途について言及した。
新たな国家経済発展5カ年計画の遂行で提起される緊要な科学技術上の問題を積極的に解決し、中核的かつ先進的な先端技術の開発を促進すべきである。
科学技術を発展させるための党的・国家的・行政的指導と管理体系を確立し、科学研究成果を互いに共有し、全人民科学技術人材化を実現するための活動を粘り強く推し進めなければならない。
金正恩委員長は報告で、総括期間、社会主義文化建設で収められた成果と経験、欠陥と教訓について指摘した。
社会主義文化の新たな開花期を開いて、人民を新世紀の朝鮮式文明へ導こうとするのは、わが党の遠大な目標であり、理想である。
報告では、社会の全ての構成員を力強い存在に育て、前進する革命に活力を与え、社会主義建設を成功裏に推し進める上で重要な役割を担っている教育、保健医療、文学・芸術、出版・報道、スポーツ部門の総括期間の活動状況が分析、評価された。
教育を、われわれの未来を安心して委ねられる教育にするという教育の総体的目標が今一度懇ろに言及され、新世紀の教育革命を力強く促してわが祖国を教育の強国、人材の強国にするための教育発展目標と具体的な課題が上程された。
中等および高等教育部門では、現代教育の発展趨勢と教育学的要求に即して教育の内容と方法、授業管理制度を絶え間なく更新し、教育革命の担当者である教員の能力と水準を向上させるための活動を方法論をもって行うべきである。
国家的に教育部門に対する投資と支援を強化して、学校の建設をはじめ教育の条件と環境を一新するための活動を力強く展開すべきである。
報告では、社会主義保健医療を最も優れた先進的な人民保健医療に発展させて、人民によりよい医療上の恩恵を提供するための具体的な計画が言及された。
保健医療部門では、治療・予防機関と製薬および医療機器工場を改造する活動を着実に推し進め、保健医療従事者の陣容を固め、いかなる世界的な保健危機にも対処できる防疫基盤を強固に築かなければならない。
報告はまた、総括期間の文学・芸術部門の活動を深刻に分析し、文学・芸術の各部門で一大革命を起こしてチュチェ文学・芸術の新しい開花期を開くための課題を提起した。
文芸部門の創作指導活動家と創作家、芸能人は、高い眼識と進取的な活動気風を発揮して、主体性と民族性、現代性が具現された優れた作品を創作し、特色ある公演活動を活発に展開し、後進の育成を、正しい体系と発展戦略、明確な発展目標を掲げて目的指向的に将来を見通して行わなければならない。
出版・報道部門では、社会主義建設の新たな激変期、高揚期の要求に即して、新たな新聞革命、報道革命、放送革命、出版革命の炎を強く燃え上がらせて、党大会が打ち出した思想と路線、政策の真髄を全人民に深く認識させ、党大会の決定貫徹へと総決起、総発動させるための報道戦、言論戦を力強く展開し、スポーツ部門では、尊厳あるわが国家の権威と地位にふさわしく果敢に奮発して、わが国のスポーツ先進国入りを果たすべきだという課題が提起された。
社会主義文化建設の革新的な方向は、総括期間の成果と経験、欠陥と教訓を前進と飛躍の足場にし、社会主義文化の各分野で一大革命を起こして、新しい朝鮮式文明を創造しようとする雄大な構想の反映である。
報告では、非社会主義・反社会主義的傾向を一掃し、全国に社会主義的生活様式を確立するための活動を全党的・全国家的・全社会的な活動として展開して、人々の精神道徳生活領域に革命的な転換をもたらすことが重要な問題として言及された。
全人民が社会主義に対する信念、自分のものに対する愛着と信頼をもって朝鮮式の高尚かつ文化的な新しい生活を創造し発展させ、社会主義的生活様式に反する傾向との大衆的闘争を強力に展開しなければならない。
金正恩委員長は報告で、わが共和国の地位が急速に高まり、革命が新たな段階に入っている現実にふさわしく、国家社会制度を一層強固にし、発展させるための課題を示した。
報告は、朝鮮式社会主義制度の本質的特性に即して国家の人民的性格を強化し、統一的・科学的・戦略的管理を実現し、社会主義法治国家建設の要求に即して全社会に革命的順法気風を確立し、司法・検察、社会安全、保衛機関が社会主義制度の頼もしい防衛者として体制防衛、政策防衛、人民防衛の聖なる使命と責任を果たすことについて強調した。
金正恩委員長は報告で、党の紐帯であり、外郭団体である勤労者団体組織を強力な政治組織、社会主義建設の威力ある力量に強化するための重要な課題を提起した。
報告では、勤労者団体組織が思想教育団体としての本分にふさわしく同盟の内部活動を基本としてとらえて、全同盟を党の革命思想でしっかり武装させ、特に青年同盟を党の交代者、後続部隊にしっかり準備させることについて強調された。
社会主義建設の画期的前進の進路を明示した金正恩委員長の報告は、当面の形勢の下で経済と国防、科学技術と文化建設をはじめ国家活動の全般において朝鮮式社会主義の優越性と威力をあまねく発揚させて、次の段階の新たな勝利へと力強く鼓舞、激励する戦闘的旗印となる。
3.祖国の自主的統一と対外関係の発展のために
金正恩委員長は報告の第三の体系で、祖国の自主的統一と対外関係の発展のための重要な問題について言及した。
報告は、当面の形勢と変化した時代の要請に即して対南問題を考察し、北南関係に関するわが党の原則的な立場を明らかにした。
報告に指摘されたように、今わが民族は北南関係の深刻な膠着状態を収拾し、平和と統一の道を進むか、それとも対決の悪循環と戦争の危険の中で引き続き分裂の苦痛をなめるかという重大な岐路に立たされている。
北南関係の現実態は、板門店宣言の発表以前の状態に逆戻りしたと言っても過言ではなく、統一という夢はいっそうはるかに遠のいた。
南朝鮮では、依然として朝鮮半島の情勢を激化させる軍事的敵対行為と反共和国謀略騒動が続いており、そのため北南関係の改善の見通しは不透明である。
報告は、今の北南関係の冷却局面がどの一方の努力だけで解決される問題ではなく、時間が経てばおのずと解消されることでもないと判断し、真に国の平和と統一を願い、民族の運命と次世代の将来を憂慮するならば、この重大な状況をこれ以上座視してはならず、破局に瀕した現在の北南関係を収拾し改善するための積極的な対策を講じなければならないと強調した。
報告は、北南関係に対する原則的な立場を次のように明らかにした。
北南関係で根本的な問題から解決しようとする立場と姿勢を持たなければならず、相手に対する敵対行為を一切中止し、北南宣言を慎重に受け止め、誠実に履行しなければならない。
報告では、以前良好に発展していた北南関係が一挙に凍りつき、対決状況に坂戻りした主な原因について指摘された。
現在、南朝鮮当局は防疫協力、人道的協力、個別観光のような非本質的な問題を持ち出し、北南関係の改善に関心があるかのような印象を与えている。
ハイテク軍事装備の搬入とアメリカとの合同軍事演習を中止すべきだというわれわれの再三の警告に依然として背を向け、朝鮮半島の平和と軍事的安定を保障するという北南合意の履行に逆行している。
甚だしくは、われわれの正々堂々たる自主権に属する各種の通常兵器の開発については「挑発」と言い掛かりをつけ、武力の近代化に一層狂奔している。
もし、南朝鮮当局がそれを論難したいならば、先端軍事資産の獲得や開発の努力を加速化すべきだの、すでに保有している弾道ミサイルや巡航ミサイルよりも正確で、強力で、遠くまで飛んでいくミサイルを開発するようになるだろうだの、世界最大水準の弾頭重量をそなえた弾道ミサイルを開発しただのと言った執権者の発言から説明すべきであり、引き続く先端攻撃装備を搬入する目的と本心を納得できるように解明すべきである。
報告は、南朝鮮当局が二重的で、公平性のない思考観点に立ち、「挑発」だの、何だのと言って引き続きわれわれに難癖をつけようとするならば、われわれもやむをえず、以前とは違ったやり方で南朝鮮に対するしかないだろうと厳重に警告した。
南朝鮮当局が不正常で反統一的な所業を厳正に管理し、根源的に取り除いてこそ、強固な信頼や和解に基づく北南関係改善の新しい道が開かれるであろう。
北南関係が回復し、活性化するのかどうかは、全的に南朝鮮当局の態度如何にかかっており、代価は支払った分だけ、努力した分だけ受けるようになっている。
報告は、現時点において南朝鮮当局に以前のように一方的に善意を示す必要はなく、われわれの正しい要求にどう肯定的に応えるか、北南合意を履行するためにどう動くかによって対しなければならないと強調した。
報告は、南朝鮮当局の態度次第で北南関係は、近いうちに再び3年前の春のように全同胞の念願通り平和と繁栄の新しい出発点へ戻ることも十分可能だと分析した。
金正恩委員長は報告で、対外関係を全面的に拡大、発展させるためのわが党の総体的方向と政策的立場を明示した。
報告は、現在の国際情勢とわが共和国の対外的環境について深みのある分析を行った。
総括期間、わが党の対外活動の主たる総括と結論は、不法無道にのさばる敵対勢力と強権を振りかざす大国に対しては強対強で立ち向かう戦略を一貫して堅持すべきだということである。
報告はこれについて確言し、わが国家の戦略的地位に応じて対外関係を全面的に拡大、発展させ、社会主義建設を政治外交的に確実に保証することを現段階における対外活動の総体的方向と規定した。
このことから報告は、対外活動部門で堅持すべき原則的問題を明らかにした。
わが党の尊厳の固守と国威の発揚、国益の守護を共和国外交の第一の使命とし、対外活動で自主の原則を確固と堅持しなければならない。
われわれの自主権を侵奪しようとする敵対勢力の策動を粉砕し、わが国家の正常的な発展権を守るための外交戦を攻勢的に展開しなければならない。
対外政治活動を朝鮮革命発展の主な障害、最大の主敵であるアメリカを制圧し、屈服させることに焦点を合わせ、志向させていかなければならない。
報告は、アメリカで誰が権力の座についてもアメリカという実体と対朝鮮政策の本心は絶対に変わらないと指摘し、対外活動部門で対米戦略を策略的に樹立し、反帝自主勢力との連帯を引き続き拡大していくことについて強調した。
また、対外宣伝部門の役割を強めて敵の反動的攻勢を粉砕し、国家の地位を高める問題について言及した。
報告は、対外活動部門で社会主義諸国との関係を一層拡大、発展させ、自主性を志向する革命的な党や進歩的な党との団結と協力を強化し、世界的範囲で反帝共同闘争を果敢に展開して、国家の対外的環境を一段と有利に変えることについて指摘した。
報告では、朝鮮半島と世界の平和と安定をしっかり守り抜こうとするわが党の確固たる意志が表明された。
この惑星にわが国のように恒常的な戦争脅威を受けている国はなく、それだけ平和に対するわが人民の渇望は極めて強烈である。
われわれが最強の戦争抑止力を備蓄し絶えず強化しているのは、われわれ自身を守るためであり、永遠に戦争のない真に平和な時代を切り開くためである。
われわれの国家防衛力が敵対勢力の脅威を領土外で先制して制圧できる水準に上がっているので、今後、朝鮮半島における情勢の激化はすなわちわれわれを脅かす勢力の安保不安定につながるであろう。
報告は、新しい朝米関係樹立のキーポイントは、アメリカが対朝鮮敵視政策を撤回するところにあるとし、今後も強対強、善対善の原則に基づいてアメリカに対するであろうというわが党の立場を厳粛に言明した。
また、わが共和国は責任ある核保有国として侵略的な敵対勢力がわれわれを狙って核を使おうとしない限り、核兵器を濫用しないであろうということを今一度確言した。
党中央委員会活動報告で、われわれの自主権を尊重する世界の全ての国との友好・団結を強化し、真の国際正義を実現するためのわが党の対外政策的立場が明示されることにより、新たな総括期間、共和国の対外的威信と国際的影響力をさらに強めることのできる戦略・戦術的指針がもたらされた。
4.党活動の強化、発展のために
金正恩委員長は報告の第四の体系で、総括期間、党の強化、発展のための活動で収められた成果を総括し、時代と発展する現実の要求に即して党活動を改善、強化する上で提起される課題と方途を示した。
報告は、全党に党中央の唯一的指導体系が確立し、党の戦闘力と指導力が非常に強化され、党の基礎を全面的に、細部的に整備、強化したことが総括期間に党活動で収めた貴重な成果であると評価した。
報告では、わが党が人民大衆第一主義を政治理念とするその使命と任務に忠実であったことについても強調された。
党の戦闘力と指導力を絶えず高めていく時、いかなる障害と難関が横たわっても人民の絶対的な信頼の中で社会主義建設偉業をいつも確信をもって勝利のうちに導いていくことができるという、まさにこれがこの5年間の党活動の主な総括であり、貴重な経験である。
報告では、朝鮮革命が新しい発展期、跳躍期に入った状況に即して、党活動で根本的な革新を起こすための重要な課題と方途が言及された。
党中央の唯一的指導体系を確立するための活動を主眼としてとらえて引き続き深化させていくことを第一の課題に示した。
報告に言及されたように、党組織と活動家は、いつどこにあっても党中央の権威を絶対化し擁護しなければならず、それに反するささいな要素に対しても黙過せず、妥協のない闘争を繰り広げなければならない。
党の指導業績を擁護、固守し輝かせるための活動を終始一貫ゆるがせにせず、特に指導業績単位、現地指導単位を立派に整備し、党政策の貫徹でモデルになるようにすべきである。
党組織は党の方針実行のための手配と掌握、総括活動を綿密に行って貫徹すべきである。
報告は、党内部活動を実質的に行って党と革命隊伍の一心団結を全面的に固めることを重要な課題として上程した。
報告では、党の基本的な中核力量、革命の指揮メンバーである幹部陣容を打ち固めることに主眼を置き、幹部が思想的に変質しないように教育と統制を絶えず強化することについて、そして党勢拡大で党的原則、客観が認める厳選の原則を徹底的に守って党隊伍を質的に強固にすることについて強調された。
また、党の基層組織である初級党と党細胞を強化することに引き続き大きな力を入れ、党生活の手配と指導を党活動のキーポイントとしてとらえて着実に行うことについて、大衆との活動に力を入れて広範な大衆を党の周りに一層しっかり結集させることについて指摘された。
党思想活動は革命を指導する党の基本任務の一つであり、革命と建設を導く全期間にわたって一時もおろそかにしてはならない重要な活動である。
報告は、党の思想活動において唯一管理制の原則を徹底的に守るとともに、党宣伝部門に内在している宿弊となっている欠陥を克服し、発展する現実の要求に即して思想教育活動の形式と方法を抜本的に改善していくための課題を提起した。
報告では、革命と建設に対する党の指導、政策的指導を強化するための課題が言及され、当該単位の政治的参謀部である党委員会をしっかり固め、その役割を高める問題、党組織で党の決定を正確に採択し無条件に実行する革命的気風を確立する問題、党組織で行政代行、追随主義を徹底的に警戒し、提起される全ての問題を党的方法、政治的方法をもって解決していく問題が強調された。
報告は、党活動において抜本的な改善をもたらすための方途を提起した。
まず、発展する現実の要求に即して不合理な党活動システムと方法を改善し、また、わが党の以民為天の思想を体して党活動を親人民的、親現実的な活動に切り替えなければならない。
党活動において親人民性、親現実性が真に具現されるほど、全党が真実と真理へさらに近づき、わが党の戦闘力は倍加されるであろうということが報告に示された重要な思想である。
報告は、現在わが党が最も警戒し、第一の闘争対象にすべき標的は権柄と官僚主義、不正腐敗行為であることについて再三強調し、党組織でそのささいな要素とも妥協のない闘争を繰り広げる問題について言及した。
報告は、党内で批判と思想闘争、学習を強化し、職能通りに活動する革命的規律を確立し、党活動家の水準と能力を画期的に高めることも党活動を改善する方途になると強調した。
金正恩委員長は報告の最後の部分で、党中央委員会の活動報告を通じてわれわれの活動で収められた成果と欠陥、その原因と教訓について、今後の闘争方向と具体的な方途について深みのある認識を持つようになり、集団的討議を経て共通の見解に基づく戦略的・戦術的方針を確定できるようになったと指摘した。
金正恩委員長は、全ての代表者がわが党の指導思想に立脚して高い党的責任感を持って提起された内容と問題を深く研究、討議するものとの期待を表明し、偉大な金日成・金正日主義の旗印を高く掲げて党中央の周りに固く団結して社会主義建設における新たな飛躍と勝利のために、偉大なわが国家のために、偉大なわが人民のために力強く闘っていこうと熱烈に呼びかけた。
党と革命の活動全般を新たな高揚へと引き上げる上で提起される綱領的指針を全面的に明示した金正恩委員長の歴史的な報告は、全ての大会参加者の全幅の支持と賛同を受け、朝鮮式社会主義偉業の勝利の前進と明るい前途を確固と約束している。
金正恩委員長が第8回党大会で行った第7期党中央委員会活動報告は、偉大な思想と指導力でチュチェ革命を最も輝かしい勝利と栄光の道へと導く朝鮮労働党の聖なる年代記に不滅の記念碑として長く光り輝くであろう。
金正恩委員長が行った第7期朝鮮労働党中央委員会活動報告の詳細な内容は、党内本として全党の各級組織に伝達、浸透することになる。
(朝鮮新報)