〈九州無償化裁判〉声をあげ、社会変える必要性/司法の衰退、一体どこまで
2020年11月01日 20:58 主要ニュース 民族教育朝鮮学校を高校無償化制度から除外するのは違法だとして、九州中高の生徒、卒業生ら68人が原告となり、国に不指定処分の取り消しと損害賠償を求めた裁判(九州無償化裁判)の控訴審判決が10月30日、福岡高裁であった。各地5カ所で行われた同種訴訟のうち、最後の高裁判決であることから多くの注目が集まっていたが、福岡高裁は国の処分に違法性はないとした1審の判決を支持。原告の請求をいずれも棄却する不当判決を下した。これにより2013年12月から始まった約7年にわたる無償化実現のための司法闘争は、原告側が上告の意向を示したことで最高裁へと進む見込みだ。