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〈取材ノート〉「使命」

2020年10月22日 15:16 コラム

5日、大阪府の花園ラグビー場で在日朝鮮学生中央体育大会のラグビー競技が行われた。大会では大阪中高ラグビー部が圧倒的な力で東京中高に勝利し、中高級部のアベック優勝を飾った。

今冬に行われる「全国高等学校ラグビー大会」(花園)は100回目を迎える。03年の初出場以来、大阪朝高ラグビー部はこれまで「花園」に10度出場している。2009年から14年までは6年連続で出場し、09、10年(89、90回大会)には2年連続でベスト4の成績を収めた。

今年、大阪朝高の選手たちは「同胞たちに力と勇気を、後輩たちに夢と希望を与える」という同部の「使命」をスローガンに掲げた。2月の近畿大会では3位の結果を収め、3年ぶり8回目の選抜大会出場権を獲得した(大会は新型コロナの影響を受け中止)。

東京朝高ラグビー部関係者は今年の大阪朝高ラグビー部は「完成度が高い」「全国ベスト4を狙える実力がある」と口をそろえる。大阪の同胞らも「今年の朝高は花園行けるで!」と期待を膨らませる。大阪朝高の権晶秀監督は「攻守ともにバランスの良いチーム。勢いが出ると簡単に止めることはできない」と自負する。

10月18日、同部は「花園」に向けた緒戦、大阪府予選2回戦に臨む。これから選手たちには「負ければ引退」という重圧がのしかかるだろう。しかし、「同胞たちの期待」を力に、「花園」出場まで歩みをとめず、果敢に戦う姿を見せてくれるはずだ。

(全)

 

 

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