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閲兵式への反応

2020年10月19日 08:36 春・夏・秋・冬

朝鮮で閲兵式が行われる度に世界がざわつく。党創建75周年を祝う閲兵式でも最先端の通常兵器、新型の戦略兵器が公開された。今もその性能と威力に関する議論が交わされている。

▼2017年初頭、朝鮮がICBM試射の準備が最終段階にあると表明した。敵対する国で「そんなことは起きない」という的外れの反応が出たが、それは現実となった。史上最強といわれた制裁が課せられる中、朝鮮が自衛のための核戦争抑止力を完成させると情勢の潮目が変わり、翌18年から「非核化」をテーマに対話が行われた。その後、対話は中断したが、それは即ち朝鮮の決断と行動に対して敵対勢力が為す術をなくしたということに他ならない。2020年の閲兵式はそれを示した。

▼閲兵式のハイライトは戦略ロケット部隊の行進。17年、試射に成功したICBM「火星-15」型に続き、最後尾にはさらに巨大な新型ロケットが登場した。意味するところは明白だ。朝鮮の軍事力強化は続いている。ところが朝鮮との対話再開に望みをつなげたい政治家や政府は表立った非難を避けた。

▼一方、中国外交部は「世界中で少なくない国々が記念日に慣例として閲兵式を行う。中国は金正恩委員長の指導の下、朝鮮が新たな成果を上げることを期待する」と述べ、労働党創建75周年に祝意を示した。朝鮮は大国の強権を制圧する力を持ち、世界に影響を与える戦略国家となった。閲兵式に対する反応がそれを物語っている。(永)

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