〈金正恩委員長の活動・2020年9月〉挙国一致で被害復旧へ

相次ぐ台風対策を指揮

9月の金正恩委員長の公開活動は、相次ぐ台風直撃による被害復旧の指導に終始した。委員長は台風通過直後から被災地入りして現地で会議を招集、挙国一致で早急な被害復旧に努めるよう呼びかけた。委員長の強力なリーダーシップにより復旧作業は、朝鮮労働党創建75周年を迎える10月10日完了を目標に着実に進んでいる。

咸鏡南道の被災地を視察する金正恩委員長（朝鮮中央通信＝朝鮮通信）

被災民と苦楽共に

7月下旬から8月に相次いだ台風などの被害復旧に急ぐ中、9月初旬、さらに強い勢力の台風9号と10号が咸鏡南北道や江原道の東海岸地域に大きな被害をもたらした。

咸鏡南北道の海岸沿線地帯でそれぞれ千余世帯の住宅が倒壊し、公共施設や耕地が冠水したほか、経済・軍事面において重要な位置づけにある咸鏡南道剣徳地区では交通が完全に麻痺し非常事態に直面。江原道では数十人の人命被害が発生した。