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京都、滋賀の朝鮮学校を支援するクラウドファンディング/目標超えるカンパ集まり終了

2020年09月01日 18:11 主要ニュース 民族教育

京都府と滋賀県にある朝鮮学校を支援するため、市民団体「朝鮮学校と民族教育の発展を目指す会・京滋」(愛称=こっぽんおり)がプロジェクトオーナーとなり展開されたクラウドファンディング(CF)が8月31日に締め切られた。寄付金は目標額の300万円を超える552万3,260円となった。期間中、日本のみならず南朝鮮や世界各地から958人が支援した。また主催団体の発表によれば、そのほか口座振替などでカンパした個人および団体を合わせ、合計1064人が支援。支援総額は797万760円に及んだ。

多くの市民たちが賛同し終了したクラウドファンディング

各種学校であることを理由に朝鮮学校に対する国からの公的助成が一切なく、加えて地方自治体の補助金が停止・凍結されるなど、学校や保護者らをとりまく環境が厳しさを増すなか、2011年に設立した「こっぽんおり」では、京都および滋賀地域にある朝鮮学校と地域社会、日本市民ら一人ひとりをつなぎ同地域における民族教育を支えようと、地域交流の促進や行政への働きかけなど多岐にわたる積極的な支援活動を続けてきた。

「コロナ禍で学校運営する京都・滋賀の朝鮮学校を応援しよう!~教室に冷房を設置してこどもたちに快適な学習環境を~」をスローガンに、「子どもの健康に公的な格差が生まれている」現状を是正するため企画された今回のCFを通じて、京都第2初級、滋賀初級それぞれの校舎に空調設備を整えるための支援金が寄付されるほか、京都初級、京都中高を含む京都、滋賀にある4つすべての朝鮮学校に対し、新型コロナ対策をはじめ民族教育への「応援カンパ」として残りの全額が寄付される予定だ。

つながる支援の輪

これらの動きが日本の市民団体によって企画され、活性化した背景には、日ごろから学校を支える地域同胞たちの取り組みもまた大きく影響している。

京都第2初級の金栄周校長は、今回のCFに先立ち、同校の保護者や地域青商会、朝青が中心となり、府下同胞たちが行ってきた学校支援の活動が横のつながりを持って同胞から学校を応援してくれる日本の市民たちへと広がっていったと振り返る。

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