朝鮮人強制連行犠牲者を追悼/福島県東山霊園内「追悼の碑」前で
2020年09月01日 09:22 主要ニュース 歴史これからも権利擁護の活動を
日本の植民地下で強制連行され、福島で犠牲となった朝鮮人労働者を追悼する集い「2020年在日朝鮮人強制連行犠牲者追悼福島県合同慰霊祭」(主催=総聯福島県本部、日朝友好福島県民会議)が8月23日、福島県郡山市の東山霊園で行われた。県下同胞と日本市民50余人が参席した。
1995年8月15日、日朝友好福島県民会議と日朝友好県議員連盟の呼びかけにより在日朝鮮人強制連行犠牲者「追悼の碑」が東山霊園内に建立され今年で25周年になる。以降かかさず合同慰霊祭を執り行ってきた。
合同慰霊祭ではまず「福島県訪朝者の会」の住谷圭造会長が開会のあいさつを行った。その後、犠牲者を追悼し黙とうがささげられた。
続いて主催者を代表し、「日朝友好福島県民会議」の佐藤恒晴会長と総聯福島県本部の張泰昊委員長があいさつした。
また、社会民主党福島県連合の渡辺敏雄幹事長と福島県朝鮮人強制連行真相調査団の金鳳植団長が追悼のことばを捧げた。
参列者たちは、日本社会において過去の植民地時代に対する謝罪はおろか強制連行を否定する歴史歪曲の動きが深刻化している事実を今一度確認し、高校無償化や幼保無償化、さらには学生支援緊急給付金からの朝鮮学校除外を阻止し、犠牲者の子孫である在日同胞の民族権利擁護のため活動をより活性化していく決意を表した。
閉会に先立ち、参列者全員が献花を行い、郡山市議会議員の八重樫小代子氏があいさつした。
(福島支局)