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〈取材ノート〉その働き方、大丈夫?

2020年08月17日 14:21 コラム

取材ノート長時間労働や仕事上の強いストレス、つまり働き過ぎによる心身の消耗は、数々の病を引き起こし、ときに死をも招く。1970年代後半、医学者によって初めて使用された「過労死」という言葉だが、2002年にはオックスフォード英語大辞典(OED)のオンライン版に「karoshi」という単語が登録されるまでになった。過労・過労死の問題は、日本の深刻な社会問題のひとつとして諸外国にも周知されている。

長時間労働の規制のため日本政府が対策を行っているのも事実だ。労働時間の上限を「1週間40時間」「1日8時間」と定めた労働基準法の改正(88年施行)をはじめ、今日まで何度も関連制度が見直されている。それでも過労・過労死の問題はなくならず、連日ニュースで取り上げられている。

コロナ禍の中、さまざまな会社や企業が「在宅ワーク」「リモートワーク」など新しい働き方を模索し、実践している。感染症対策の一環とはいえ、これがそれぞれの働き方を改めて考え直すきっかけになると期待したい。

もちろん、日本で暮らす私たち在日朝鮮人も例外ではない。

勤め先の働き方は、本当に大丈夫か? 最近、異常に疲れていないだろうか? 自らの心の声に耳を傾けてみてほしい。もしもSOSが聞こえたら、無視をしないでほしい。まずは「よく頑張ったね」と、自分をいたわってあげよう。

(鳳)

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