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〈70~80年代に咲いたコッソンイ・3〉「ノートの名前」/朴子さん(1982年、東京第8初級・初3)

2020年08月26日 16:10 主要ニュース

いま私は頭をひねって考えに更けています。1冊のノートを持ち、これにどんな名前をつけようかと…はじめは「全羅道の地図」と書いていました。学校で「故郷さがし」をテーマにした授業で、私は「全羅道組」の責任者になりました。その時1冊のノートを買いました。そこに「全羅道組」の子たちが調査した内容をすべて書くためです。はじめは地図の勉強から始めたので「全羅道の地図」と書いたのでした。

朝鮮の地図をノートに書くと、まるでウサギのようでした。全羅道はまさにウサギの後ろ足の部分です。地図と同じように黄緑色に塗って朝鮮西海は青で塗りました。そして、智異山、屛風山、楓岳山、萬福台、白岩山、宮城山を山のしるしで描きました。

次は萬頃江、蟾津江、寶城江、耽津江、榮山江を探して描きました。また、稲がたくさんなる所として有名な湖南平野も大きく印づけました。都市の名前は全州と羅州を書くことにしました。全羅道の名前は全州の「全」と羅州の「羅」を合わせてつけられた名前ですからね。ですが2つだけだと寂しいので全羅北道には群山市と裡里市、全羅南道には光州と麗水も一緒に書くようにしました。

ここまで書いてみるとノートの名前を「全羅道の地図」としてもおかしくありません。

ですが、私の組の子たちはハラボジ、ハルモニ、アボジやオモニから故郷の話を聞いてきたので書くことがもっと増えました。

イラスト=金侑紀さん

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