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〈幼保無償化適用を/「多種多様」を問う 3〉古今亭菊千代さん(落語家)

2020年07月09日 08:50 主要ニュース

差別・排外主義に反対する日本の有識者たちが、朝鮮幼稚園をはじめとした各種学校認可の外国人学校幼稚園への幼保無償化適用を求めている。差別なき社会を実現するための道筋について、各界の有識者たちに話を聞いた。

人情に厚い、温かい国に

初めてピースボートで訪朝したのは2000年。当時の両国間の関係は決してよくなかったが、平和交流という名のもとに、滞在中の最後の夜にはたくさんの方々とフォークダンスを踊った。01年には落語を朝鮮語で披露し、翌年の訪朝でも落語を披露。それから情勢が変わり、ピースボートでは朝鮮に行けなくなってしまった。それでも16人で訪朝団を結成した06年には、外国語大学日本語学科の学生たちの前で、日本語で落語をやらせてもらえた。

古今亭菊千代さん(落語家)

会いたいと思っても簡単には会えない人たち。だからこそ再会が本当に嬉しく、別れがとても悲しくなる。やっと叶った昨年8月の5回目の訪朝では、日朝関係の悪化を実感せずにはいられなかった。あとで聞いた話だが、当時は日本人団体の受け入れが少なく、お世話になった対文協の担当者もプログラムを組むのが大変だったようだ。

当時、朝鮮の新聞には、「幼保無償化制度から外国人学校幼稚園が除外」という記事が載っていた。滞在時に見学した製糸工場では、そこで働く女性たちとの懇談会を設けてもらった。まず質問を受けたのが幼保無償化問題。それについて訪朝団の23人全員が、まったく遺憾、恥ずかしい、何とか阻止して無償化の対象になるよう運動したいと答えた。

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