〈だれもがいきいきと生きられる社会のために 7〉「女らしさ」「男らしさ」とハラスメント
2020年07月17日 09:00 主要ニュース 文化・歴史前回は、私たちの多くが、異性愛だけが「正常」でありその他の性的指向のあり方は「異常」であるといった、性的指向の間に優劣をつける不当で差別的な思考を刷り込まれる環境に幼い頃から置かれていることについて述べました。そして、こうした環境においても多様な性のあり方に関する価値観を身につけていくために、家庭や学校などの場で多様な性のあり方についての情報を意識的に取り入れていくことが大切だと述べました。
さて、前々回と前回を通じて、性自認と身体の性別が一致していることや異性愛だけを前提とするような線引きの形について身近な例から考えてきましたが、今回は性にまつわるもう一つの線引きについて考えてみたいと思います。「女らしさ」「男らしさ」をめぐる線引きです。