朝鮮の大学生が相次ぐ快挙/国際プログラミング大会で
2020年05月11日 11:13 主要ニュース 共和国 朝鮮半島豊富なデータベース活用した人材育成
金策工業綜合大学の学生たちが、世界各国のプログラマーが技術を競う国際的なプログラミングコンテストに次々と出場し、優秀な成績を収めた。朝鮮の科学技術教育の最高殿堂と呼ばれる同大学では、優秀なIT人材の育成を目標に、独自のデータベースに基づいた専門教育を行っている。
17回目の優勝/「Code Chef」大会
インドの企業「Code Chef」が主催するプログラミングコンテストが3月6~16日に開催され、金策工大の学生たちが17回目となる優勝を果たした。
2009年から始まった同大会は、毎月第1金曜日から、10日間行われる。1部類と2部類に分けて行われた今回の大会には中国、イラン、ロシア、インドなど約70の国と地域から、1万5915人の大学生、プログラマーが参加。金策工大情報科学技術学部の学生たちは、240時間の間に、数論、計算幾何、近似最適化など、データ構造とアルゴリズムと関連した9の問題をすべて解き、1部類と2部類でそれぞれ1位に輝いた。とくに、1部類に参加したリム・グァンソンさん(19)は、9の問題すべてで、正確なプログラムを書き、満点にあたる900点を獲得し、優勝した。
金策工大の学生たちは、14年から同大会に参加。優勝争いの常連となっている。今回の優勝は17回目。歴代の成績をみると、昨年4月と5月には、同大のファン・ベギさん(22)が2連勝を果たし、ムン・ソミンさん(27)は、14年8月、10月、11月、15年4月、16年4月に計6回の優勝を果たしている。
東アジア最優秀賞/ACM-ICPC大会で
金策工大の学生たちは、昨年3月31~4月5日にポルトガルで開催された「第43回国際大学対抗プログラミングコンテスト(ACM-ICPC)」でも、刮目する成果を上げた。
同大会は、各国の大学生がプログラミング技術を競うコンテスト。地域予選と世界決戦に分かれて行われ、今決勝には、中国、ロシア、英国、米国など予選を勝ち抜いた47カ国135チームが参加した。
大会では、1台のコンピューターを3人1組のチームで使用し、5時間の間にアルゴリズムやデータ構造に関する問題を解く。問題を一番多く解いたチームが優勝となる。
ムン・ソミン、キム・ソンイル、リ・グクソンさんからなる金策工大チームは、初めて決勝に参加し、銀メダルと東アジア地域最優秀賞を獲得した。
中でも、ムン・ソミンさんは、11の出題課題のうち、難易度が高い文字列処理とデータ構造類型をもっとも早く正確に解き、チームの勝利に貢献した。
豊富な理論・実践経験を基に
各種プログラミングコンテストにおける金策工大の台頭の背景には、世界最高水準のIT人材を育成する目標の下、進められている同大学の技能教育がある。
大会出場者たちを指導した教育情報科学研究所情報学基礎研究室のチョン・チョルリョン教員(37)は、