〈だれもがいきいきと生きられる社会のために 5〉子どもの希望を尊重した学校づくりへ
2020年05月14日 09:00 主要ニュース 文化・歴史前回は「在日同胞のジェンダー意識に関するアンケート調査」(2014年)への回答や、朝鮮学校生徒たちの経験、在日朝鮮人トランスジェンダー女性の経験から、朝鮮学校をはじめとする在日朝鮮人社会の内部においても、同性愛者やトランスジェンダーを「異常」とみなす傾向があることについて述べました。そして、同性愛者やトランスジェンダーなどを含めたすべての在日朝鮮人が生きやすい社会をつくるためには、そうした私たちの中の「正常/異常」のまなざしを問い直し、不要な線引きをなくしていく必要があるのではないかと述べました。
では私たちの生活の中で、性自認と身体の性別が一致していることや異性愛だけを「正常」とみなし、その他の性のあり方を「異常」とするまなざしに基づいた線引きにはどのようなものがあるのでしょうか? 前回ご紹介した内容が学校に関するものだったので、今回も学校を例に考えてみたいと思います。