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〈取材ノート〉「ミカン」で感じた祖国の愛

取材ノート1日に平壌で行われた2020年「ソルマジ公演」に出演するために祖国を訪れた朝鮮学校児童・生徒たちを取材した。その中で子どもたちの口から「祖国の愛に応えよう」という言葉がしきりに聞かれた。

「祖国の愛」と一言にいえど、その感じ方は人それぞれ。今回、生まれて初めて祖国の地を踏んだある男子生徒は「ミカン」からそれを感じとった。

その生徒いわく、あるとき公演練習の忙しい日々の中で体調を崩してしまった。練習を休み、部屋で寝込んでいたところ、平壌ホテルの従業員が体調を案じてミカンを部屋に届けてくれた。従業員は「早く元気になってね」と声をかけてくれた。

「初めて接する自分のことを実の親のように心配し、ミカンまでくれたことが本当にありがたかった」と男子生徒は感慨深げに話した。

愛情とビタミンCがたっぷり詰まったミカンのおかげか、体調はすぐに回復。「公演を輝かせ、祖国の愛に応えたい」と決意を新たにしていた。

ちなみに、ミカンの実には「美しさ」と共に、「優しさ」という花言葉がある。

そのホテル従業員の「優しさ」は、温かな「祖国の愛」として男子生徒の胸にしっかりと届けられていた。(根)