〈朝鮮のトップアスリートたち 4〉カン・グムソン/男子レスリング
2019年12月11日 14:48 スポーツ 主要ニュース新鋭、アジア制しさらなる高みへ
「不利な体勢で相手に身体をつかまれるなど、絶対的窮地からの逆転を可能にしているのが体の柔軟性。その柔軟度は、首と胴体と四肢がそれぞれバラバラに動くかのように見える」。カン・グムソン(21、平壌体育団)の強さを代表監督はそう語る。
レスリング強国・朝鮮の新鋭としてカンが一躍その名を馳せたのが、昨年3月のアジア選手権(キルギス・ビシュケク)。当時20歳、シニアの大会としては初の国際舞台でカンは、男子フリースタイル57kg級で初出場にして初優勝という華々しいデビューを飾った。表彰台で国旗を見上げながら大粒の涙をとめどなく流すカンの姿は、見る者に強い印象を残した。