「虐殺否定論」にメス
2019年09月04日 07:14 春・夏・秋・冬関東大震災時の朝鮮人大虐殺は本当にあったのか。96年の歳月が流れたこんにち、こんな愚問がはびこり「虐殺否定論」まで公然と叫ばれている。朝鮮大学校朝鮮問題研究センターが9月1日付で発行した記録集は、「虐殺否定論」が幅を利かせている構造と荒唐無稽な論拠にメスを入れている
▼…「虐殺否定論」は、虐殺が「あった」という説もあるし「なかった」という説もある、というような了解をなんとなく世の中に広げてしまう。虐殺否定論者たちは、「あ、2つの説があるんだな」と広めるだけで十分に目的を達成している…。記録集に掲載されたノンフィクションライターの加藤直樹さんの報告はこう指摘し、否定論の「トリック」とこれが広まった経緯について具体的に説明している