「RAM-HONG FLAG CAMPAIGN」始動/体連の朝鮮選手団の応援プロジェクト
2019年07月22日 00:00 主要ニュースエンブレムやアンバサダーも公開/東京オリンピック・パラリンピック
東京オリンピック・パラリンピックに出場する朝鮮選手たちを応援する体連のプロジェクトである「RAM-HONG FLAG CAMPAIGN」が始動した。プロジェクト推進委員会が記者会見(11日、東京・上野の朝鮮商工会館)を開き、概要のほかエンブレムやアンバサダーについて公開した。
記者会見には体連の金政治理事長、推進委員会の宋修日事務局長(体連副理事長、朝大体育学部長)、アンバサダー、関係者たちが出席した。
金政治理事長は冒頭発言で、プロジェクトの目的は民族の誇りである朝鮮国旗を表彰台に掲げることであると同時に在日同胞の一人ひとりの心の中にもはためかせていくことだとしながら▼選手育成事業に注力し在日同胞選手をオリンピアンにすること▼朝鮮選手団を歓迎し応援すること▼対外事業を通して祖国の威信と同胞体育組織、同胞選手の地位向上に努めること▼財政事業を独自に推し進めることなどを盛り込んだ4つの内容について述べた。
宋修日事務局長がキャンペーンの概要について説明した。
事務局長は、キャンペーンは朝鮮選手団に対する応援の声と思いをひとつにする象徴、手段であり、朝鮮国旗をオリンピック・パラリンピックの舞台に掲げることに直接的に寄与することが目標だと述べ、PR活動を含む今後の計画を明かした。
記者会見ではPR活動の一環でもあるキャンペーンのエンブレム、テーマ曲が披露された。
続いて、スポーツ、芸術の分野から選出された5人のアンバサダーが紹介された。
今回アンバサダーに就任した安英学さん(サッカー)、金尚龍さん(陸上)、黄秀京さん(バレー・ビーチバレー)、姜知衣さん(空手)、李莉踊さん(朝鮮舞踊)が抱負を語った。
アンバサダーたちは、それぞれ緊張の面持ちで重責を担ったとしながらも、朝鮮選手団と同胞社会の橋渡し役を買って出たほか、「応援団長」としての任務を全うしていきたいと表明した。
質疑応答で応援の持つ力について問われた安英学さんは「プロサッカー選手として14年間走り続けることができたのも、朝鮮代表としてW杯という夢の舞台に立てたのも、けっして恵まれた才能や環境、条件が揃っていたからではない。同胞、日本のサポーターをはじめとする多くの人々の応援があったからできたことだ。だからこそ応援の持つ力を誰よりも知っている。同胞たちの応援があれば選手たちは100%以上の力を発揮できるだろう。自分も同胞とともに朝鮮代表に力強いエールを送っていきたい」と答えた。
記者会見では、これから随時アンバサダーを増員するというプランも公表された。スポーツ、文化、学生など広範な同胞たちから募集するという。今後応援グッズの販売や、応援動画の募集も行う。
宋修日事務局長は東京の空に朝鮮国旗がはためく光景を心の中で描きながら一丸となってキャンペーン事業を推進していきたいと述べた。
(鄭尚丘)
プロジェクト推進委員会では今後、アンバサダーを中心に同胞イベントの場でのPR活動を企画している。依頼は事務局(体連) まで。
- 問合せ=体連東京オリンピック・パラリンピックプロジェクト推進委員会(TEL. 03-3816-4357、担当=宋修日事務局長)