〈蹴球七日~同胞サッカー選手の足跡 19〉鹿児島ユナイテッドFC・韓勇太選手
2019年04月30日 08:10 スポーツ 主要ニュース「いずれ世界の舞台に」/誰よりも強い気持ちで
J2開幕戦(2月24日)、初昇格を果たした鹿児島ユナイテッドFCはホームで徳島ヴォルティスと対戦した。7千人を超すサポーターが熱い声援を送る中、0-0で迎えた後半6分にクラブ待望のJ2初得点が生まれる。試合を動かしたのは、この日プロデビューを飾ったFW韓勇太選手(22)。朝鮮大学校の卒業を2週間後に控えてのことだった。
「俺たちが一歩引けば」
第2節(3月2日)でも得点をあげ、加入後すぐさま定位置を掴んだ。183cm、76kg。強靭なフィジカルをいかしたポストワークでボールを収め、味方選手の飛び出しを促しながら自らフィニッシュに絡む。空中戦も得意とする大型FWの持ち味は、身体の強さもさることながら、なんといっても精神力の強さにある。
「プロには自分よりフィジカルが強い選手や、技術が優れている選手がいくらでもいる。その中で生きていくには気持ちで相手を圧倒するしかない。ピッチでは常に誰よりも強い気持ちを持つことを心がけ、『俺が試合を決めるんだ』と考えている」