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〈おぎオンマのちょっと一息 2〉束の間のバナナ論争

2019年03月20日 15:48 コラム

私立学校で週2日、選択科目の朝鮮語を教えている。今年は旧暦の正月にも授業があった。一通り終えて、小さく切ったシルトクとつまようじをたくさん持って、家を飛び出した。後のことは子どもに任せた。末っ子はバイキングの要領で弁当を詰めて登校したはずだ。

以前は、前日に朝鮮市場で仕入れた食材を持って、シオモニが泊まりに来ていた。実家での祭祀といえば、ひたすら粉をはたいて卵にくぐらせては焼き続けた、永遠のような時間を思い出す。しかし、結婚後そのキャリアはまったく役に立たなかった。祭祀の膳にジョンがないのだ。ついでにタコもない。夫の故郷は済州島で、私は「陸地」である。魚はほぼ甘鯛で、汁物にワカメを使う点も違う。シイタケ、ネギとコサリ、かまぼこを中央に乗せた三種類の丸くて小さい薄焼き卵と、短冊状に切った牛肉、豚肉、海の物を串に刺して焼く「チョッカル」は初めて見る料理だった。

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