〈金正恩委員長の活動・2019年1月〉平和攻勢で局面打開へ
2019年02月14日 11:27 主要ニュース 共和国能動的な対米、対中外交を展開
金正恩委員長は1月、元旦の新年の辞で明示した対米、対外関係における課題に沿って、能動的な外交を展開した。訪中して習近平主席と朝米関係などについて議論し、ホワイトハウスでトランプ大統領と会談した朝鮮代表団と面会するなど、年始の金正恩委員長の一連の動静は、朝鮮半島情勢の大転換となった昨年に次ぎ、今年、平和構築のプロセスがいっそう具体的な進展を遂げることを予告している。
4度目の朝中首脳会談
毎年、金正恩委員長の年明け最初の活動(公式報道/新年の辞を除く)には内外の注目が集まる。新年の位置づけを捉えるうえで示唆的であるからだ。2018年は国家科学院視察(1月12日発朝鮮中央通信)、17年は平壌かばん工場視察(1月5日発)、16年は科学技術殿堂の竣工式参席(1月1日)であった。
2019年最初の活動は経済でも軍事でもなく外遊だった。朝鮮中央通信は1月7~10日、金正恩委員長が習近平国家主席の招請で訪中し、習主席と会談したと報じた。金正恩委員長の訪中と朝中の首脳会談は約7カ月ぶり。昨年来、4度目となる。
会談で朝中首脳は、両国が朝鮮半島情勢を正しく管理し、朝鮮半島の核問題において平和的解決の立場を堅持することで一致。金正恩委員長は席上、朝米関係改善と非核化の交渉過程で生じた難関と憂慮、解決の展望に言及し、習主席は朝鮮半島の情勢安定のため積極的かつ建設的な役割を果たしていくと表明した。