〈みんなの健康Q&A〉学習障害について 症状、支援方法
2018年10月12日 15:17 コラム読み、書き、計算に困難示す
正しい理解と適切な支援を
学習障害(LD)とは、基本的には全般的な知的発達の遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものです。
その内の「読む」に対して不自由さを抱えている読字障害のことをディスレクシアといい、近年急速に研究が進んできた疾患です。発達期の読字障害は必ず書字障害を伴うため、日本では発達性読み書き障害といわれることが多いです。
ディスレクシアを公表している有名人も増えており、一度は耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
症状としては、音読ができない、読み飛ばしが多い、語尾や文末を読み誤る、似ている文字で混乱する、鏡文字になる、特殊音節が脱落するなどがあります。
これらの一部の能力が劣っているため、周囲に正しく理解されづらく、その障害像が大変とらえにくいのです。なまけている、わざとやろうとしないと誤解されることや、知的発達全体に遅れがあると判断されることも少なくありません。