“偉大な人格、聡明な指導者”/トランプ大統領、金正恩委員長への強い信頼明かす
2018年06月14日 11:59 主要ニュースシンガポールに到着したトランプ大統領が、満面の笑みで放った第一声は「(朝米首脳会談の展望は)Very good!」――。朝米首脳の「世紀の握手」から、別れの瞬間まで、大統領の顔から笑みが絶えることはなかった。会談後には、65分間にわたり、単独で記者会見を行い、朝米関係の未来と金正恩委員長についての印象を語った。米CBS放送によると、この日の記者会見は、トランプ大統領の就任以来2番目に長い会見となった。大統領の「破格」の行動は、朝米首脳会談への満足を示すとともに金正恩委員長への大きな信頼を世界にアピールするものだった。
“偉大で重要な日”
「歴史的な日を成し遂げるために、力を注いでくれた金正恩委員長に感謝する。明るい未来のための果敢な決断を下したことに、感謝する」
記者会見に臨んだトランプ大統領は、金正恩委員長の勇断に繰り返し、感謝を述べた。
また、記者会見では、朝鮮半島の緊張状態を高める米南合同軍事演習の中断、在南米軍の撤退問題についても言及した。
トランプ大統領は、米南合同軍事演習を「ウォー・ゲーム(war game)」と称しながら「私たちが(朝鮮と)とても包括的で完全な合意を協議する状況でウォー・ゲームを行うことは不適切であり、とても挑発的な状況でもある」と指摘。「(朝鮮との)今後の協議が行われる間は、莫大な予算を節約するために米韓合同軍事演習を中断する」と明かした。
一方で在南米軍の撤退問題については「大統領選期間にも明かしたように、大部分の兵士を家に連れ戻したい」としながら「いまは、その時期ではない。いつかはそうなることを願っている」と展望を語った。
トランプ大統領は、朝鮮半島の統一についても言及。「北南は同じ言語と慣習、伝統、そして歴史の運命を共有している。離散家族が再会し、北南のすべての人々がひとつになれる日を望んでいる」としながら、「すでに明るい未来は、私たちが手を伸ばせば届く距離にある。今日は、世界史上、とても偉大で重要な日だ」と力を込めた。
“勇気と決断に賛辞を”
「偉大な人格、とても聡明な指導者」
金正恩委員長と出会い一番驚いたことはなにかという記者の質問に