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〈くらしの周辺〉活動と仕事/都鍾宇

2018年06月04日 11:31 コラム

「どうせ働くなら、人から必要とされる仕事をしたい」

そんな夢のようなことを抱きながら10代を漠然と過ごした。28歳まで定職に就かずにフリーターをしていた私は、色んな偶然が重なって会社を立ち上げることになった。会社代表の能力はなかったが、チャンスだけが巡ってきた。何の経験もないので、資金集め、人集め、情報収集は全て人に頼った。同胞も含む多くの人から「同胞青年団体で活動しても何の役にも立たない」と言われることが多いが、「人と関わること、足で稼ぐこと、社会を今よりも良くしたいという感情」は、会社作りに活きたことは明白だった。

もちろんカバーできない部分も沢山あるが、留学同や朝青活動で真剣により良い社会を思考したことは大きな糧となっていた。同時に、「地域活動が社会で使えないと一般的に思われているので失敗できない」というネガティブな頑張る動機もあった。

障がいを持つ子どもを支援する事業なので「地域貢献」という意味で、ウリハッキョの行事や、子どもに関する取り組みには遊具の貸出し、場所を提供するなどしている。

同胞社会になぜ関わるのかと言われることがある。わたしは「必要とする人がいて、代を継いで残す価値があるから」と答えている。自分も尊敬する先輩たちのようになりたい。

(大阪府在住、法人代表)

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