〈北九州初級教員日記1〉母校愛を育む／石東星

卒業式の記念写真

２０１８年３月１８日、北九州朝鮮初級学校の第５１回卒業式が行われた。

今年の卒業生たちは、私が北九州初級に異動してきた１５年度に、はじめて受け持ったクラスだった。また、１７年度には６年生の担任を任され、初級部最後の１年間を再びともに過ごすことになった。それに加えて、昨年は、年間を通して学校創立５０周年記念行事に取り組んできたこともあり、私にとってはまさに特別な１年間となった。

頭の中でさまざまな思いがよぎる中、私は卒業式の司会進行を行っていた。

卒業生たちの誇らしい顔、それを見つめる保護者・同胞たちの温かい眼差し、卒業生たちとの別れを惜しむ在校生たちのあどけない表情が、いつになく輝いて見えた。

なぜなら、この１年間は「オール北九州の精神」で駆け抜けてきた１年だったからだ。