〈ウーマン・ヒストリー〉心を震わせる魂の言葉たちに打たれて/連載を終えて
2018年03月10日 09:00 主要ニュース 文化・歴史「女性不在の進歩などありえない」
先日(2月22日)、朝鮮大学校では学生たちによって、故・宋神道ハルモニの四十九日にドキュメンタリー映画「オレの心は負けてない」(07)の上映会が行われた。私は10年ぶりにこの映画を鑑賞したのだが、その衝撃は、学生時代とはまるで違うものであった。率直で闊達、したたかなハルモニの姿は微笑ましくもあり、それでいて驚くほど原則的であった。「二度と戦争をしてはならない」と繰り返し話す宋神道ハルモニの訴えの核心を、考えずにはいられなかった。ハルモニの訴えはまさに、日本軍「慰安婦」問題の正しい解決とは、日本社会の民主化なくしては語れないものだと言い当てているようだ。