春がくる
2018年03月30日 15:07 春・夏・秋・冬春爛漫。都内各地で満開の桜が人々の目を楽しませている
▼年始から堰を切ったように動き出した朝鮮半島情勢はとどまることを知らない。3月末には金正恩委員長が中国を訪問し、電撃的な朝中首脳会談が実現した。31日からは南の人気歌手ユン・ドヒョンを含む芸術団160人が北を訪れ、2度の平壌公演が行われる。公演のタイトルは「春が来る」
▼6・15時代の再来か。日本では2003年の初夏、6・15共同宣言発表3周年を記念して東京朝鮮文化会館で開かれたユン・ドヒョンバンドと金剛山歌劇団の音楽ユニット「響(ヒャン)」のジョイントコンサートに観客が熱狂した
▼当時、朝鮮学校をはじめて訪問したユンさんらは、女子生徒たちのチマ・チョゴリ姿を見て胸が熱くなったと語り、「チマ・チョゴリがナイフで切り裂かれる事件があったと聞いたのに、民族のプライドを守り続ける精神は本当にすごい」と感心し、十条駅前で行われていた大学受験資格問題解決を求める朝高生たちの署名運動に進んで協力した。彼らは祖国統一へのメッセージに熱烈に呼応する在日同胞の姿が印象深かったとも語った
▼朝中首脳会談に続き、北南、朝米首脳会談が実現すれば、東アジアの平和と祖国統一への気運が一気に高まることが予測される。朝・日会談はいかに。日本政府は圧力一辺倒の対朝鮮政策を見直すべきだ。春疾風のような金正恩委員長の政治的手腕に世界中が注目している。(潤)