〈朝米核・ミサイル問題への視座 6〉米南合同軍事演習とは
2017年12月01日 13:00 主要ニュース 共和国停戦協定・国連憲章違反の北侵演習
米南合同軍事演習には、主に春に実施される指揮系統を確認する増援演習「キー・リゾルブ」と合同野外機動訓練「フォール・イーグル」、8月に行われる「乙支フリーダム・ガーディアン」がある。このほかに小規模な演習が年に数十回行われる。
米国は57年に南に核兵器を配備して以降、69年3月の「フォーカス・レティナ」を皮切りに40年以上も合同軍事演習を継続してきた。
「年次的」「防御的」訓練とされているが、実際にはグアムに配備されている戦略爆撃機や原子力空母、原子力潜水艦などの米国の戦略資産と兵力をいつでも実戦に移行できるものであり、年々その規模は拡大の一途をたどっている。
16年3月の合同軍事演習には、朝鮮の核・ミサイル施設をピンポイントで破壊する先制攻撃作戦「作戦計画5015」が初めて適用された。ここには朝鮮の首脳部を狙った「斬首作戦」が含まれる。「斬首作戦」にはイラク戦争やアフガニスタン侵攻の際に要人暗殺に従事したとされるNavy SEALs(ネイビーシールズ)などの特殊部隊が投入される。
そもそも合同軍事演習は停戦協定に違反する戦闘行為だ。停戦協定第2条第12項は敵対行為の完全停止を規定、第13項は朝鮮境外からの軍事人員と作戦武器の増援禁止を規定している。
また、米南は朝鮮が核・ミサイルを発射する兆候を確認した場合、