70年継続「簡単じゃない」
2017年11月06日 10:39 春・夏・秋・冬取材で訪れた女性同盟分会長の自宅で、分会長はテーブルの上に置かれた朝鮮新報(10月16日付、安英学選手の北海道初中高訪問の記事)を手に取り「ヨンハギは小さいときからオモニと一緒にここに来てモイムの間大人しく本を読んでいた」と話した。▼分会は同胞の最も身近なところにある同胞同士の触れ合いの場である。筆者の子ども時代を知る分会の先輩たちは、今でも顔を合わせると昔の出来事を懐かしそうに語る。今では親となった筆者も、いつしか分会のやんちゃ坊主が朝高生になった頼もしい姿に目を細めるようになった。▼前述の分会長は日本学校出身で、子どもがウリハッキョに通い始めてから同胞とのつながりを持てたと話す。分会は年齢、出身地、趣味、経歴などが異なる同胞たちが「同じ地域で暮らす同胞」という一つの共通項で結びついている。▼女性同盟の分会では、その時々の政治情勢や総聯の活動について学び、子育てや子どもの進路、結婚、健康、親の介護など、バラエティーに富んだ話が交わされる。最近では「LINE」など便利なツールを用いて情報交換が可能になったが、ひと度顔を合わせると、子どもから年配者までが勢揃いし「分会らしさ」が息を吹き返す。▼女性同盟結成70年写真特集には、それぞれの時代を懸命に生きてきた同胞女性の姿が刻まれていた。「70年と一言で言うけれど簡単なことじゃない」との分会長の言葉が胸に響いた。(潤)