常識外れの手
2017年06月07日 09:29 春・夏・秋・冬「人類対機械の最終決戦」と呼ばれ注目を集めた囲碁の対局。世界レーティング1位の柯潔九段(中国)と米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した人工知能(AI)「アルファ碁」が5月23〜27日に3回対戦し、人間は1勝もあげることができなかった
▼囲碁は着手の選択肢が桁違いに多く複雑なゲームなので、AIがトップレベルの棋士に勝つのはかなり先だと言われていた。ほんの2年前まで、ハンディなしでは勝負にもならなかった。ところが去年3月、南朝鮮の李世ドル九段に4勝1敗で勝ち越し、囲碁界に衝撃が走った。「アルファ碁」はその後、精度をさらに高め、年末には各国のトッププロ棋士を相手に60戦全勝を果たした