〈朝米核ミサイル危機の行方(中)〉軍事行動の選択は破滅への道
2017年06月16日 15:48 主要ニュース 朝鮮半島弾道ロケット試射で証明された報復能力
「マッドマンセオリ―」の応用
フロリダ州にあるトランプ大統領の別荘で米中首脳会談(4月6~7日)が行われている最中、米軍がシリアへのミサイル攻撃を敢行した。その後、トランプ政権はシリア空爆が「核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への警告」だと公言し、カール・ビンソン核空母打撃群を朝鮮半島水域に派遣、同時に対朝鮮制裁を強化するよう中国に圧力をかけた。トランプ大統領と政府閣僚、米軍幹部は強硬発言を繰り返し、朝鮮に対する空爆もあり得るとの印象を世界に広めた。