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〈それぞれの四季〉同僚の結婚式で…/白未聖

2017年05月23日 10:52 コラム

5月の始まり、学生時代の先輩でもあり同僚のソンセンニム(先生)の結婚式があった。そのソンセンニムとは、5年間、苦楽を共にした仲で広島幼稚班とそこに通う子どもたちを輝かせるため、様々なことにチャレンジした。

式当日、教員たちを含め遠方から遥々訪れた保護者たちの姿をみて、私自身のこれまでの教員生活を振り返り、ソンセンニムという職業は本当に素晴らしいものなんだと改めて気づかされた。

この日のために、サプライズで準備した園児たちからのビデオメッセージは、彼女が初めて担任を受け持ったクラスの子たちに協力を頼み準備したが、その子たちも今ではもう5年生。幼稚班時代の事を思い出しながら「○○ソンセンニムは、こうだった、あーだった」という話で盛り上がっているのを見て、いつになっても彼らの心の中にはソンセンニムという名前でしっかり刻まれているのだと温かい気持ちになった。

園児たちからのメッセージに新郎新婦、そしてたくさんの同胞たちが感動し涙を浮かべた。単純かもしれないが民族教育の素晴らしさはこういうところにあるんだなと私は思っている。

これからもこの笑いや涙の絶えない民族教育を守っていかなければならない―。結婚式を通じ、園児たちのソンセンニムとして頑張りたいと決意を新たにするのだった。

(広島市在住、幼稚班教員)

 

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