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〈それぞれの四季〉何かと変化のある4月/ 姜美蘭

2017年04月10日 09:28 文化・歴史 コラム

自閉症の特性として状況の変化や変更が苦手というのがある。4年前の4月、自閉症の長男が通う幼稚班(ユチバン)が新校舎へと移転になり、新学年度入園・入学式の日に通学バスが向かったのは一年間通ったユチバンとは別の場所。式典の会場に在園児が入場するも、長男の姿がない。聞くと「教室で泣いています」と。

慌てて教室に行き、「車に行きたい」と言う長男を連れて、入園式が終わるまで車の中で過ごした。その後の二日間、長男を慣らすために私も一緒に通学バスに乗り、ユチバンで過ごし、また一緒に通学バスで乗って家に帰った。   何かと変化のある4月。担任の先生が変わる事は、敢えて「三年生になったら先生(ソンセンニム)が変わるんだよ。誰だと思う?」と言う会話をたくさんした。 通学バスの時間は、新しい運行表をもらったら「今までより5分早くなるよ」と何度も説明。学校でも、急な時間割りの変更などがあった場合、長男へは目で見てわかるように(これも自閉症の特性の視覚優位)伝えてくれている。

あの入園式から4年経った今年の4月。次男の入学式、三男の入園式にはしっかり席に座り弟達を見守る長男。3年生になると教室が2階になる。この「変化」に初めは少し不安そうにしていたそうだが、教室のベランダから大好きな信号が見えたので、うまく切り替えられたようだ。(子育てサークル・プチエンジェル責任者)

 

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