〈取材ノート〉娘たちの還暦祝い

昨年、総合模範分会に表彰された総聯大阪・東大阪南支部寿分会の新年会（2月5日）で、今年還暦を迎える同胞夫婦が祝福され、花束が贈られた。

還暦夫婦と共に、その娘たちも舞台にあがった。一家は両親と5人姉妹の7人家族。日本学校出身の両親は娘たちを全員朝鮮学校に通わせた。現在、娘2人は朝鮮学校の教員を務め、末っ子は4月から朝鮮大学校に通う。

新年会では、娘たちが両親には内緒で還暦祝いのプレゼントを用意し、昨年に渡したことが紹介された。

長女は新年会の舞台で両親についてこう明かした。「修学旅行や講習から帰ってくる私たちをいつも羨ましがっていたことを知っていた」。娘たちは両親が喜ぶことは何かを考えてプレゼントを決めたのだ。そうして贈ったのが「祖国旅行」だった。