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〈それぞれの四季〉子育てと舞踊/姜美蘭

2017年02月09日 17:44 コラム

私が朝鮮舞踊を始めたのは5歳の時。習い事ではなくハッキョの部活だった。

私が通った愛知朝鮮第10初級学校(現・名古屋初級)は、児童数が少なく、部活は一年生からあった。実家のオモニいわく、私が年長の頃に自分も舞踊がしたいと言ってオンニたちと一緒に練習してたそうだ。

その後初中高と舞踊部に入り、一年に一度の在日朝鮮学生芸術コンクールに向けて練習の日々をおくった。

卒業してからは文芸同で舞踊を続け、ハッキョ舞踊部を指導する機会もあり、指導者の立場でコンクールにのぞんだ。

学生たちが本番の舞台で生き生きと楽しそうに踊る姿を見ては毎年こっそり泣いたものだった。京都に嫁いでからも文芸同での練習は続け、三度の出産の度に子連れで練習場に通っていた。私たちが踊っている音楽に合わせてサダンチュムを踊っていた長男、指導する舞踊部長の背中でスヤスヤ寝ていた三男、家で「遊びたいしごはん食べなきゃいけないし、1日24時間じゃ足りないね」っていう話をしていると「オンマは舞踊もしなあかんしね〜」って言う次男。実はこの次男、甘えん坊で、私が洗濯物を干しに二階にあがるだけで泣いていた。その子もこの春から新1年生に。

舞踊と出会えて、舞踊を続けられる事が本当にありがたい。

今年7月の文芸同舞踊コンクールは京都での開催。金賞目指して練習に励みたいと思っている。(京都在住、子育てサークル・プチエンジェル責任者)

 

 

 

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