民衆のロウソク抗争と朴槿恵弾劾は何を示したか/金栄春
2017年01月23日 09:15 主要ニュース昨年10月29日から燃え広がった南朝鮮民衆のロウソク抗争は遂に朴槿恵を弾劾に追い込み、さらに朴槿恵即時退陣、内閣総辞退、セヌリ党解体、不当な政略的改憲反対へと目標をいっそう深化させ13次まで途切れることなく燃え広がっている(1月21日現在)。
民衆革命、民主革命と言われているロウソク抗争と朴槿恵弾劾は何を示し、何を意味するのか? 歴史の教訓は何かを探って見よう。
第一に、「搾取と抑圧、弾圧あるところには、反抗と革命が起こる」という法則の真理を如実に示したことだ。
南朝鮮は、極端な格差社会となり、「ヘル(地獄)朝鮮」と呼ばれて久しい。朴槿恵の無能、独善、屈従にはうんざりし、外勢と1%特権勢力だけの利益を代弁する親米保守政治体制に民衆の欲求不満は極限に達していた。
第二に、民衆は分散しては、権力、弾圧の前では無力だが、結集、団結すれば、いかなるファッショ弾圧も権力の障壁も撃破する威力になることを示した。10月29日から始まった毎週土曜日のロウソク抗争は、ピークの12月3日にはソウルのみならず釜山、大邸、光州等100の地方都市も呼応し232万人にふくれあがった。そして、1500の各界各層、市民団体を網羅した朴槿恵政権退陣非常国民行動のもと各界各層の市民らが参加した、かつて類を見ない幅広さと、終止非暴力に徹した平和的な抗議行動は、この度の民主化闘争の特筆すべき特徴といえる。