日本の代表団が巡礼、開城・霊通寺で法要
2016年11月10日 12:01 主要ニュース 共和国“途絶えることのない交流を”
【平壌発=金志永】「厳しい情勢の中でも、仏教を通じた交流を途絶えさせてはならない」―。昨年に続き、朝鮮天台宗の開祖・義天(諡号=大覚国師)ゆかりの霊通寺で朝・日の僧侶らが朝鮮半島と世界の平和を祈願した。「第2回開城霊通寺巡礼日本代表団・平和の祈り」のメンバーが10月29日から11月1日まで訪朝し、現地で法要を行った。
天台宗の聖地を訪れ
朝鮮半島の北南を隔てる軍事境界線上の板門店から23kmの山奥にある名刹、霊通寺。高麗時代の10世紀初に建立され、16世紀に焼失したが、北南朝鮮と海外、日本の関係者などが共同で復元事業を進め2005年に復元された。高麗の僧、義天(1055~1101)は朝鮮天台宗を創始し、霊通寺で一生を終え、この地に葬られた。朝鮮天台宗は、比叡山延暦寺を総本山とする日本の天台宗にも大きな影響を与えており、霊通寺は、日本の天台宗にとっても聖地となっている。