スポーツ強国のメンバー
2016年10月24日 11:37 春・夏・秋・冬朝鮮で国内最大のスポーツイベント、人民体育大会が開かれている。12年の大会では男子サッカー決勝戦を金正恩委員長が観覧、「スポーツ強国」建設の気運を高める契機となった
▼今回、大会開催に合わせて在日朝鮮人体育連合会代表団が祖国を訪問した。朝鮮大学校ボクシング部の学生たちは体育団部門の競技に出場し、「4.25」「鴨綠江」などに所属する国内の強豪選手と熱戦を繰り広げた。リングが設置された平壌体育館は叱咤激励のエールと歓声に包まれた
▼体連代表団は朝鮮体育省のソン・グァンホ次官と面談した際、「スポーツ強国」建設に総聯と在日同胞選手らが貢献していく強い意向を示した。これまでも在日同胞選手が朝鮮の国家代表として国際競技大会に出場してきたが、活躍の場はさらに広がる可能性がある。近年、朝高サッカー部の生徒たちが祖国を訪れ、年令別国際大会代表の選考試合に参加している。早い時期から祖国の選手たちと互いに切磋琢磨する機会が与えられている
▼折しも、朝鮮が優勝を手にしたU-17女子W杯には、大阪朝高の李誠雅さんが朝鮮代表として出場した。ソン次官は、在日同胞選手が国家代表として活躍することの意義を強調し、20年の東京五輪に向けて選手育成などで協力していくことを約束した。日本で生まれ育った同胞アスリートが朝鮮国旗を胸に、在日同胞の大声援を受けて、世界の強豪に挑む。舞台は3年後に迫っている。(永)