〈くらしの周辺〉千葉ハッキョの会の初訪朝/金有燮
2016年09月23日 13:43 コラム 民族教育2年前、日本の方々と共に立ち上げた「千葉朝鮮学校を支える県民ネットワーク(略称:千葉ハッキョの会)」は、月に一度役員会議を行って来た。前回は第28回役員会。会議後の懇親会も同じく28回目。
そのたびに繰り返されて来たのは朝鮮学校問題から在日朝鮮人問題、そして「北朝鮮」問題までの熱い論議。そこでいつも私が言い続けた言葉があった。それは、「朝鮮学校について論議をする前に、朝鮮学校を訪問していただきたい。そして子どもたちの姿を直接その目でご覧になっていただきたい」。
そしてやはり同じく、「朝鮮について語る前にぜひ一度訪問をしていただきたい。人民たちのあるがままの姿を直接その目でご覧になっていただきたい。そして何よりハッキョを支える会の一員として、子どもたちの祖国の真の姿を見てあげてほしい」。
訪朝団の一人が新報記者に語った言葉が紙面に掲載されていた。「朝鮮に対する日本の偏向報道のなか、ときに葛藤もあるかもしれない。しかし私はそんな子どもたちに“君たちの祖国はすばらしい”と言ってあげたい」。
それを目にしたとき私の頭に、朝鮮の案内指導員が訪朝団の方々に言っていたダジャレが思い浮かんだ。「来た事もない人たちが来た朝鮮、(北)朝鮮と言ってるのですよ」。一同大爆笑。
ハッキョの会の方々に誇らしいわが祖国をお見せすることができて本当によかった。
(千葉初中校長)