小田実さんの遺志伝えるモニュメントー「人間みなチョボチョボや」
2016年07月11日 15:55 主要ニュース 文化・歴史ベトナム反戦運動など市民運動の先頭に立った行動派の作家で、2007年に亡くなった小田実さんを偲ぶモニュメントと文学碑が兵庫県芦屋市の高齢者福祉施設「あしや喜楽苑」の敷地に建立され、6月5日、除幕式が行われた。

兵庫県芦屋市に建立された小田実さんを偲ぶモニュメントと文学碑(右奥)
モニュメントと文学碑は、妻で水墨画家の玄順恵さん(63)が同施設に寄贈したもの。「人」の字をモチーフにしたモニュメント(黒御影石製、高さ1.1メートル)には、「小さな人間」一人ひとりの力の強さとその結集を信じ、平等で自由な人間らしい社会を希求した小田さんの「人間みなチョボチョボや」の言葉を刻んだ。文学碑には桁外れの行動力と世界的視野で作家活動と平和運動を最後まで続けた小田さんの事績が記されている。