〈それぞれの四季〉還暦を迎える母校への恩返し/任孝心
2016年06月01日 11:54 コラム私の母校。1万7千余人の卒業生を輩出した日本にたった一つの大学。祖国の栄誉を誇るような、その名も、朝鮮大学校。小・中・高と朝鮮学校に通った私だが、朝大には感慨深いものがたくさんある。卒業生の一人として自慢をさせてもらいたい。
よくどこにあるの? と聞かれるが、その答えを、武蔵野美術大学の隣の~と説明すると大体の方たちがわかっちゃうもんだ。
2万坪の敷地を持つ大学で過ごした4年間はまさにあっという間。
人生の何十分の一に過ぎない期間だが、北は北海道、南は九州まで約1千人もの同世代と出会う事が出来たのは今の自分にとって大きな財産になった。そして在学中に体験したありとあらゆる活動が、今となっては自分の糧となっている。
今年、創立60周年を迎える朝大では一大プロジェクトが推進されている。
「一新した大学」へと飛躍するため教育施設のICT化、厚生施設の更新を目標に、全朝大卒業生たちに支援と協力を募っている。今回私も政治経済学部の同期たちと共に賛同し、わずかだが寄付をした。
「人の宝庫」。そう言っても過言ではない母校のために、恩返しを出来たことは望外の幸せである。
(大阪府在住、支部活動家)